第2回 おかえりなさい、気を付けて 全5回
おかえりなさい、気を付けて 3/5
3回目の数字 ―― うちの中の事故は、交通事故の5倍という現実
こんにちは。再び、深健工舎一級建築士大工のカズこと深澤一喜です。
深健工舎は、群馬県前橋市を中心に、自然素材を使った高気密・高断熱・高耐震の健康住宅を、新築・リノベーション・リフォーム工事で立ち上げ、設計事務所併設の大工務店です。
まず、前回のおさらいです。
2017年、同業比較の展示場で聞いた「日本の住宅は、欧州に30年遅れている」という言葉。UA値の比較では、日本の義務基準0.87対ドイツ・パッシブハウスは約0.15と、5〜6倍も比較があることを伝えました。
厚生労働者の人口動態統計によれば、交通事故による死亡者数は年間約3,511人。 一方、家庭内で起きない事故による死亡者数は年間約17,320人。家庭内事故は、交通事故の約5倍
にも上ります(参考:政府広報オンライン)
https://www.gov-online.go.jp/article/202111/entry-9952.html
中でも多いのが入浴中の溺死、一時ヒートショックによる事故で、年間約7,776人。 冬季を中心にすると年間19,000人を超えるという推計もあり、その約95%が65歳以上の高齢者です(参考:消費者庁)
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_084/
ヒートショックとは、急な温度差で血圧が大きく上下し、心筋梗塞や脳卒中、失神などを感じる現象です。 暖房の暇なリビングから、暖房のない脱衣所へ移動し、寒い浴室に入ります。
ここで前回のUA値表をもう一度ご覧ください。
基準UA値(W/㎡K)
日本 2025年義務化(等級4)≤ 0.87
日本 ZEH基準(等級5)≤ 0.60
日本トップ等級(等級7)≤ 0.26
ドイツ・パッシブハウス≈ 0.15
UA値が高い家ほど冬の外気温の影響を受けやすく、家の中に温度差が生まれやすい。
深健工舎の自社基準であるUA値0.30以下は、ドイツ・パッシブハウスに近い水準で、家の中の温度差を限りなく小さくできます。これは熱ショックの軽減だけでなく、光熱費の抑制、夏の暑さ対策、そして小さなお子様の風邪予防にもつながります。
「家の中の事故」と聞いて、どこか他人事のように感じた方もいるかも知れません。


