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【ネット印刷の色味問題】失敗しないための3つのポイント!

2024年6月16日

テーマ:My Works

コラムカテゴリ:ビジネス

ポスター、チラシ、パンフレット等を制作する場合、こだわりの写真素材を使った際に注意したいのが印刷における色味です。
あがってきた印刷物を見た時に思っていたのと印象が違う、発色が悪い、と感じた経験はないでしょうか。

商品写真、イメージビジュアルにこだわりを持って撮影をしたのに・・
PCのモニターやスマホで確認したときは発色の良い写真だったのに・・
プリントアウトで確認したときは問題なかったのに・・
あがってきた印刷物を見た時に印象が違う、発色が悪い、と感じた経験はないでしょうか。

例えば、人物写真であれば、モデルの肌に透明感がなく燻んで見える。
料理の写真であれば、ビビットに思ってた食材の色が沈んで、美味しそうに見えない。
風景であれば、透き通るブルーの海が、曇った日の海のように感じる。
印刷における色味は繊細で、選ぶ用紙や印刷方法によって色味の差が出てしまいます。

従来の印刷では・・・

本来、印刷物は印刷所等で製版、レタッチによる色補正などの工程を経て、用紙の特性にあわせて色味を調整します。
入稿するデザイナーは懸念点を予め伝えます。「人の顔は暗くならないように」「食材の色は鮮やかに」などの指示を加えます。
あわせて、正しい色を共有するために、色見本をつける場合もあります。
色味に関しては、印刷側が担当することになります。
コストはかかりますが、印刷所を使うことで色味に関する情報を共有して、お願いすることができ、間違いがありません。

ネット印刷の場合はどうするべきか

今回のテーマのメインは、現在では身近にったネット印刷や出力サービスの場合です。
このようなサービスは、安価が魅力で、より印刷が身近になりました。
その分、完全データ入稿が基本となっており、色味に関しては印刷側は手を加えません。
色味の責任は、入稿側に委ねられているものになります。

印刷における色味のリスクを回避する方法

こだわりの写真を使用した印刷物
色味にもこだわりがあり失敗したくない
ネット印刷サービスを利用したい
という場合の押さえておきたいポイントです。

  1. 印刷方法はオフセット印刷を選びましょう。オンデマンド印刷は安価ですが、色味の再現度は低く、部数に限らずオフセット印刷を選ぶのが望ましいです。
  2. 用紙見本を取り寄せ、候補の用紙の特性、発色を確認しましょう。発色と紙の特徴が自身のイメージと近いものを選びましょう。
  3. 色校正のオプションをつけましょう

用紙サンプル
※写真は私がよく利用するグラフィックのペーパーカタログ

一番のポイントは色校正になります。
色味のリスクを回避するためには、色校正のオプションをつけることをおすすめします。
色校正とは、印刷前に、色味の確認をとることを言います。色校正のオプションをつけると、確認用の試し刷りが数部届きます。
色味を本番仕様で具体的に確認することができます。
その場合は、本機校正が望ましいです。本機校正とは実際に印刷する印刷機での色校正のことです。

色校正を確認した際「画面で見ていた時より、赤みが強く出ている」「全体的に濃く見える」等の
問題点を確認し発色が悪いと感じた場合は、データ上でレタッチ、色補正を加え、再度色校正をとります。
この色校正で納得のいく色を確認できてから、印刷へと進むのが望ましいです。

プリンターでの確認は参考程度に

レーザープリンターやインクジェットプリンターからのプリントアウトしたもので色味を確認する場合ですが、これは色味に関しては参考程度と考えましょう。
色味に細心の注意を払う場合は、やはり本機での色校正での確認をおすすめします。
色校正は有料オプションですが、印刷物全てが納得のいかない色味にあがってしまうリスクを考えれば、必要な工程になると思います。
色校正の確認は、窓の近くや、電球色の下では、正しい発色がわかりませんので、白い蛍光灯の下など、一定の環境で確認が望ましいです。
サービスによって、色校正を行っているサービスと、行なっていないサービスがありますので、入稿前のご確認をお忘れなく。

この記事を書いたプロ

七字卓馬

群馬でロゴ制作からイベントまで相談できるデザインのプロ

七字卓馬

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