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古川仁章プロは上毛新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

品質どん底からトップ表彰へ。私を支えた「清流化」という教え

古川仁章

古川仁章

テーマ:パイプ加工屋の独り言

皆さんは「清流化(せいりゅうか)」という言葉をご存知でしょうか。
私が製造係長から課長として現場の指揮を執っていた2006年頃、あるお客様(QC推進室の方)から教えていただいた大切な考え方です。

当時、弊社の品質状況は決して良いとは言えず、正直に申し上げれば「どん底」を経験した時期でもありました。
そんな中、お客様の元へ修行に伺ったり、直接ご指導を仰いだりする中で出会ったのが、この「清流化」という言葉でした。

現場は「水」と同じである


その時教わったのは、現場の状態を「水の流れ」に例える視点です。

・きれいな水: 全てが良品であること


・淀みない流れ: 仕掛品が溜まらず、機械の故障がないこと


・最適な流速: 必要な時に、必要な分だけ着手すること


水は流れているうちは清らかですが、ひとたび足が止まり「淀み」が生じると、水は腐り、悪臭を放ち、虫が湧いてしまいます。
現場も全く同じです。
流れが滞れば製品に錆が出たり、ロット管理が機能しなくなって先入先出ができなくなったりと、負の連鎖が始まります。

「個のスピード」よりも「全体のバランス」


清流化において最も重要なのは、バランスです。
たとえ一人が凄まじいスピードで仕事をこなしたとしても、前後の工程とのバランスが崩れれば、そこに「手待ち」や「過剰な在庫」という名の淀みが生じます。

製造業ではよく「整流化」という言葉も使われます。
物や情報の停滞を排除し、工程を一本の川のようにスムーズに流すこと。
この「淀みを許さない」という徹底した意識が、現場の体質を劇的に変えていきました。

「改善に終わりなし」を胸に


あの苦しかった時期、泥臭く「清流化」を積み重ねていった結果、私たちは品質トップで表彰をいただけるまでになりました。
当時の掲示物を見返すと、あの頃の熱量や危機感が昨日のことのように思い出されます。

代表取締役となった今でも、この教えは私の根底にあります。「改善に終わりなし」
当時の学びを風化させることなく、これからも「淀みのない、清らかな組織づくり」を社内展開し続けていきたいと考えています。

ありがたいご縁に感謝いたします。


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古川仁章
専門家

古川仁章(パイプ加工業)

株式会社MATSUMURA

自動車や建設機械、農機等に欠かせない金属パイプの加工に特化。切断、面取り、パイプと金具の多点・大量ろう付け「炉中ろう付け」などに対応し、水素炉によるステンレスのろう付け生産も可能。

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