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「尊重」を誤解していませんか?
経営者として、また一人の人間として、日々多くの人と向き合う中で私が大切にしている言葉があります。
それが「尊重」です。
しかし、この言葉は時として「相手に合わせる」「自分が我慢する」といった、自己犠牲のような意味で捉えられてしまうことがあります。
私が考える本当の尊重とは、決して自分を押し殺すことではありません。
むしろ、「自分という軸」と「相手という軸」を、互いに大切にしながら共存させることだと考えています。
否定ではなく「なるほどね」から始める
現場や会議で意見が食い違ったとき、私たちはつい「でも」「それは違う」と反射的に否定してしまいがちです。
しかし、そこを一歩踏みとどまり、まずは「なるほどね、そういう考え方もあるんだ」と受け止める。
100%共感する必要はありません。
大切なのは「正解は一つではない」という前提に立ち、相手がその意見に至った背景や経験を想像してみることです。
この小さな心のゆとりが、建設的な対話の入り口になります。
「自分も相手も大切にする」という調和
本当の尊重には、二つの側面があります。
相手の“違い”を認めること:背景を想像し、新しい視点として学ぶ。
自分の意見も大切にすること:無理に合わせるのではなく、誠実に向き合う。
どちらかが一方的に我慢する関係は、長くは続きません。
意見が違っても、人としての関係性は揺るがない。
そう確信し合える環境があってこそ、一人ひとりが持つ「個の力」が最大限に発揮されます。
違いを「新しい力」に変えるために
私たちのモノづくりの現場でも、多様な視点が混ざり合うことで、予期せぬ素晴らしいアイデアが生まれることが多々あります。
違いを「間違い」と決めつけるのではなく、「進化のチャンス」として捉え直す。
まずは目の前の相手に「なるほどね」と耳を傾ける。
そこから、お互いが高め合える真のチームワークが始まります。
皆さんの職場でも、まずは一言、相手の言葉をそのまま受け止めることから始めてみませんか?
【専門家プロフィール:古川 仁章】
株式会社MATSUMURA 代表取締役。製造現場での経験を活かした「まずやってみる」精神と、健康経営アドバイザーとしての知見を融合。社員一人ひとりが主役になれる組織づくりを推進している。FM桐生にて「哲学的経営者」パーソナリティとしても活動中。


