文明・構造(思想)編(1-2:この国の異常性)
生活短観
第1章では、
・現代文明は即時報酬(糖)を大量生産した。
・人間は逆に糖がなくても、生きられるように進化してきた。
・糖への耐性が極めて低い人間に、糖の洪水を与えた。
・現代文明は即時報酬(情報と「いいね」などの承認)を大量生産した。
・遅延報酬の中で生きてきた人間は、いきなり、情報と即時承認の洪水に放り込まれた。
・その結果、人間は、自分軸と時間を失い、心身ともに壊れた。そして社会も壊れた。
・これは文明がもたらした破滅へ向かう病である。
という話をした。
第2章では、
では、それに気づいてしまった人々(私を含めて)は
どのように生きていけばよいか?
を考える。
考えるに、つくづく生き難い世の中だ。
数少ない同志も、きっとこの生き難さを感じていると思う。
ここから読み進めてもらっても、
なんら解決策や救いがあるわけではない。
まぁ、この生き難さを感じているのは一人だけではない、
というのが、せめてもの救いか?
2-1 なぜ「報酬リセット」が必要なのか
― 現代文明は、本来のドーパミンを奪った
最近、多くの人が「やる気が出ない」と言う。
以前は楽しかったことが、楽しくない。
頑張っているはずなのに、前に進んでいる感じがしない。
これは怠けでも、根性不足でもない。
まして、才能の問題でもない。
報酬の設計が、壊れている。
人間のドーパミンは、本来、
「未来に向かって動くため」に使われるものだった。
未知を試す。
やってみる。
失敗する。
少し分かる。
もう一度やってみる。
この循環そのものが、報酬だった。
しかし現代文明は、
このドーパミンを別の回路に短絡させた。
・糖
・情報
・承認
行動の先にあるはずだった報酬が、
行動の前に、無限に与えられるようになった。
その結果、人は動かなくなったのではない。
動く理由を失った。
重要なのは、
ドーパミンが過剰になったことではない。
ドーパミンの使い道が、歪められた。
探索のための燃料が、
評価を受け取るための刺激に変わった。
未来に向かう力が、
「今すぐ満たされる回路」に吸い取られた。
だから、報酬リセットが必要になる。
それは、
快を断つことでも、
我慢することでも、
修行に入ることでもない。
報酬の主導権を、自分の側に戻す。
それだけだ。
この章で扱うのは、
文明を変える話ではない。
社会を正す話でもない。
壊れた報酬設計の中で、
それでも壊れずに生きるための、
個人の再設計だ。
今日は、ここまでにしておく。
大好きな炭水化物よ、さようなら!



