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動脈硬化・糖尿病だけでは終わらない。代謝が壊れるとどうなる?現代の三大疾病との恐ろしい関係/代謝・生活(実践編)66日目(2025/12/5)

嶋﨑剛志

嶋﨑剛志

テーマ:糖尿病対策/代謝再生プログラム


生活短観


やっと冬らしくなってきた。
初雪の便りが群馬にも届く。
これで大根が本格的に売れ出す!
さらに、沼田以北の大根が終わる。供給も減る。
いよいよ、ウチの出番である。

昨日でフリースタイルリブレ2の最初の14日間が終わった。
取り外した。針を抜くので、どうなるかと少し怖かったが、特に痛みはない。
とても面白い実験だった。
私自身(個体)の血糖値がどのように推移するかが大体わかった。
これは大きな収穫だった。

Tiktokの動画で、朝飯をたくさん食べる動画でバズっているデブが糖尿病になった。
その人の血糖値の測定方法は、なんと、1回1回針を刺して血で測るタイプだった。
主治医はフリースタイルリブレ2を知らないのだろうか?
フリースタイルリブレ2なら、患者本人だけでなく、
主治医も血糖値の推移をWebで同時にチェックできるのに!
そして、その時その時ではなく、推移をグラフで見られるのに!
さらに、14日間の推移から、リブレがその期間のHbA1cを推測してくれるのに!
そうすれば、食生活改善や運動のやり方が合っているかどうかを確認できるのに!
なぜ、こんな便利なデバイスをつけないのか?
知らないのか?やる気ないのか?
とにかく、私には理解できない。

「代謝が壊れる」とは何か?多くの人が誤解している


代謝という言葉は、
「太りやすい」「痩せにくい」
その程度のイメージで語られることが多い。

しかし実態はまったく違う。

代謝とは、
体が生きるために行う “すべての化学反応の総称” であり、
これが破綻するということは、
“生命の根幹が崩れ始めている” という意味である。

代謝が壊れるとは、
ガス欠でも故障でもない。
車のエンジンそのものが焼けつき始めている状態だ。

その結果として、
動脈硬化、糖尿病はもちろん、
現代の三大疾病——心臓病・脳卒中・癌——まで
一本の線でつながってゆく。

血糖スパイク・高血糖は小さな火事であり、
その火事が全身の“修復システム”を狂わせる


血糖が急上昇するたび・高血糖になるたびに、血管の内側に小さな傷ができる。
これが慢性炎症の始まりであり、代謝破綻の出発点である。

血管が傷つく

修復が追いつかない

炎症が常態化する

代謝の司令塔(ホルモン・細胞)が狂う

この流れは、多くの人が想像するよりはるかに深刻である。

代謝が壊れるとは、
体の“修復能力”“エネルギー生産能力”“免疫”“細胞の正常分裂”
すべてが乱れ始めることだ。

ここから、病気の「本丸」が姿を現す。

動脈硬化は“中間地点”でしかない。行き着く先は心筋梗塞・脳梗塞だ


血糖スパイク・高血糖の継続
→ 血管の傷
→ LDLの事故(酸化)
→ コブ(プラーク)形成
→ 動脈硬化

ここまでは昨日までで説明した通りである。

しかし本当に怖いのはその先である。

血管が細くなり、つまれば——

心臓の血管なら心筋梗塞。
脳の血管なら脳梗塞。

どちらも 突然死や後遺症の原因第1位 に近い。

多くの人はこう言う。

「そんな急に病気になるとは思わなかった」

だが事実は逆である。

今日の食事から始まった血糖スパイク・高血糖の積み重ねが、
10〜20年後の突然死を準備しているのだ。
突然死に見えるが、症状がないだけで、毎日毎日コツコツ積み上げているのだ。

糖尿病は「血糖が高い病気」ではない。
全身の代謝が壊れていく“進行性の全身疾患”である


糖尿病を“血糖が高いだけ”の病気だと思っている人は多い。

しかし実態は違う。

糖尿病とは、

・血管が壊れ
・神経が壊れ
・腎臓が壊れ
・目が壊れ
・免疫が壊れ

“全身の機能が順番に壊れていく病気” である。

血糖のコントロールができないというのは、
代謝のすべてが破綻しているという証拠だ。
(血糖だけということはあり得ない)

つまり糖尿病は三大疾病の入り口なのだ。

癌もまた「代謝と炎症」の延長線にある。
しかし血糖だけが原因ではないが。


ここは正確に書く必要がある。

癌は、
血糖だけが原因で起きる病気ではない。

遺伝、加齢、生活習慣、感染、環境など複数の要因がある、または、重なる。

しかし、代謝が壊れている状態は 癌が生まれ、かつ、育ちやすい環境 を作る。

慢性炎症

酸化ストレス

細胞へのダメージ

DNAの修復ミス

突然変異の多発

癌の発生

これは医学的に確立した流れである。

“血糖だけで癌になる”わけではない。
しかし 血糖の乱れは確実に癌リスクを押し上げる。

代謝とは、
「太る痩せる」の話ではない。
日々生まれ変わっている細胞が、
正しく生まれ変わり続けるための条件そのものだ。
(生まれ変わりにミスがあると癌化する)

現代の三大疾病は“別の病気”ではない。
ひとつの原因から枝分かれした“同じ物語”である


現代の三大疾病はこう並んでいる。

・心臓病(心筋梗塞など)
・脳卒中(脳梗塞、脳溢血など)
・癌

これらは違う病気のように見えるが、
構造的には一本の線でつながっている。

血糖スパイク・高血糖
→ 慢性炎症
→ 動脈硬化(逆に動脈の内壁が削られ薄くなることもある)
心筋梗塞・脳梗塞・脳溢血
→ 細胞ストレスの増加
→ DNA損傷の蓄積
癌リスク増加
→抹消血管損傷
糖尿病による腎不全・失明・指足切断

つまり、大人が最も恐れる病気は
“全部まとめて同じ原因から生まれている” のである。

代謝破綻とは、
この三大疾病+糖尿病による合併症のすべてが待っている。
死への一本道に足を踏み入れた状態だ。

今日の結論:代謝を守るとは「未来の自分の命を守る」という意味である


代謝が壊れると、
・動脈硬化
・心筋梗塞
・脳梗塞
・糖尿病の進行(合併症リスク)
・内臓障害
・癌のリスク上昇
・さらにはアルツハイマー型認知症も(後日詳しく書く)

これらは別々に起きているわけではない。
すべてが 血糖スパイク・高血糖を起点にした同じ物語の続き である。

逆に言えば、
代謝が整えば、
人生の大半の健康リスクは一気に下がる。

代謝を守るとは、
「痩せるため」でも
「健康診断のため」でもなく、

“未来の自分の命を守る行為” である。

思えば、父の家系は糖尿病遺伝子を持つ家系であり、
祖父も叔母2人も父も癌だ。
癌にならなかった祖母ともう一人の叔母はアルツハイマー型認知症である。
(これで全員だ。発症率100%!!!)

私はその血を「半分」引いている。

大好きな炭水化物よ、さようなら!

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嶋﨑剛志
専門家

嶋﨑剛志(農業法人)

農業法人株式会社こうづけの里

色・形良く、艶・張りもある美しくおいしい野菜を育てるため、微生物、有機肥料、化成肥料、農薬など、あらゆる手法を適切に使用。低コストで価値ある野菜を顧客に届け、農業と地方の再生、事業継承にも取り組みます

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