血圧がやや高めの人は是非、にんにくなどの食材を!
2025年11月5日(水)の午後5時10分から、NHK総合テレビの「ニュースーン」という番組で、生姜特集が放送され、”ショウガオールにはカラダをポカポカ温める効果がある”という食品医学研究所の平柳要所長のコメントが紹介されました。
一般に、生の生姜にはジンゲロールという成分が多く含まれており、これを加熱するとジンゲロールの一部がショウガオールという成分に変わります。
ジンゲロールには末梢血管を開いて発汗を促す解熱作用があり、ショウガオールには心拍出量を増やしてカラダ全体の血巡りを良くする温熱作用があります。
また、ショウガオールは血巡りを良くして体温を上げ、免疫力のアップにもつながり、風邪やインフルエンザおよび新型コロナウイルスなどの感染症の予防対策としても効果的です。
これまでの研究で、ショウガオールはジンゲロールに比べ、抗酸化作用(Dugasani et al., 2010)、抗炎症作用(Ho and Chang, 2018)、制吐作用(Jin et al., 2014)、抗がん作用(Wang et al., 2015)などで優れていることが実証されています。
また、中国の揚州大学でのマウスを用いた実験(Phytomedicine, 2025, 148)によると、ショウガオールは腸管バリアと腸内細菌叢をうまく調節することによって微生物叢-腸管-脳軸系に対して抗老化作用をもたらし、認知機能や記憶力の低下を改善します。
一方、緑茶(煎茶)にはカテキン類が多く含まれており、これによる抗菌・殺菌作用や抗炎症作用によって、虫歯や歯周病ならびに口臭の予防に役立つほか、カテキン類のエピガロカテキンガレート(EGCG)が風邪やインフルエンザおよび新型コロナウイルス感染症などに対して抗ウイルス作用を発揮します。
また、食事の際に緑茶を飲むことで、カテキン類が脂肪の吸収を抑えたり、体脂肪を減らしたりする抗肥満効果のほか、血圧や血糖値および悪玉コレステロールの上昇を抑えるなど、メタボリックシンドロームの予防や改善にも役立ちます。
冬場の感染症対策や冷え対策には、緑茶にショウガオールを多く含む生姜粉末を少量加えた”生姜緑茶”を食事時やティーブレイク時などにお飲みになることをおすすめします。
なお、食品医学研究所では、ショウガオール含有量が業界トップクラス(粉末20gあたり6-ショウガオール86mg)の『ウルトラしょうが+温 [粉末] 20g入』を近日中に発売しますので、冷えや感染症ならびにメタボ体質が気になる方は是非、お試しになってみては如何でしょうか?



