糖尿病を遠ざけるにはショウガが最も効果的!
最近流行りのChatGPTに「血糖値や悪玉コレステロール値が気になるのですが…」と尋ねたところ、次のような対策法が提案されました。
血糖値対策としては
○食事の工夫:血糖値が急激に上がらないように、食物繊維を含む野菜や海藻類を先に食べる「ベジファースト」が効果的です。
○適度な運動:ウォーキングや軽い筋トレを習慣にすると、血糖値の管理に役立ちます。
○適量の食事:炭水化物の量を適切に調整し、急な血糖値の上昇を防ぐことがポイントです。
一方、悪玉(LDL)コレステロール対策としては
○食生活の改善:揚げ物や加工食品を控え、青魚やオリーブオイル、ナッツ類などを取り入れると良いです。
○運動:有酸素運動を続けると、善玉(HDL)コレステロールが増え、悪玉(LDL)コレステロールを減らしやすくなります。
○ストレス管理:ストレスが悪玉(LDL)コレステロールを増やす原因にもなるので、リラックスできる時間を確保することも重要です。
これらの対策に加えて、血糖値のコントロールや脂質プロファイルの改善に役立ち得る食品を調べてみると、ブラッククミンシード(ニゲラ・サティバ)が目に止まりました。
ブラッククミンシードは地中海からインドにかけての地域で栽培されている薬草(学名:ニゲラ・サティバ)の黒い種のことで、特にイスラムの伝統医学では「死以外のすべての病を癒す」とまで言われており、図に示すように、抗酸化ストレス作用や抗炎症作用などによって高血糖(糖尿病)や脂質異常などの予防や美容効果が期待されています。
イランのマラゲ医科大学では2019年10月までに報告された50編の論文のシステマティックレビュー&メタ分析(Phytother Res, 2020, 34(10), 2586-2608)で、ブラッククミンシード(ニゲラ・サティバの黒い種)の摂取が血糖コントロールや脂質プロファイルの改善などに役立つか否かを調べています。
その結果、ブラッククミンシードの摂取は全体の平均値として、空腹時血糖(FBS)値を-15.18mg/dL、HbA1c値を-0.45%、それぞれ有意に低下させました。
また、中性脂肪値を-15.73mg/dL、悪玉(LDL)コレステロール値を-18.45mg/dL、動脈硬化のリスクを高める超低密度リポタンパク(VLDL)値を-3.73mg/dL、それぞれ有意に低下させました。
そして、ウクライナのボゴモレツ国立医科大学による最新の報告では16編の関連論文のシステマティックレビュー&メタ分析(Complement Ther Med, 2025, 90, 14pages)を実施し、ブラッククミンシード(ニゲラ・サティバの黒い種)の摂取が2型糖尿患者の空腹時血糖(FBS)値、HbA1c値および悪玉(LDL)コレステロール値を有意に改善することを明らかにしています。
具体的には、ブラッククミンシードの摂取によって、平均値として空腹時血糖値が-21.43mg/dL、HbA1c値が-0.44%、悪玉コレステロール値が-19.53mg/dL、それぞれ有意に低下しました。
これらの効果はブラッククミンシードの摂取形態が粉末でもオイルでも、1g以下(0.5~1.0g)でも1g超え(1.25~5g)でも、そして摂取期間が8週間以下(8週間)でも8週間超え(12~48週間)でも変わらず有意な低下でした。
そこで、ブラッククミンシード(ニゲラ・サティバの黒い種)が高めの血糖値や悪玉コレステロール(LDL)値に及ぼす効果についてもChatGPTに尋ねてみたところ、次のような回答が帰ってきました。
○血糖値への効果:ブラッククミンシード(ニゲラ・サティバの黒い種)に含まれるチモキノンという成分が、インスリン感受性を向上させ、血糖値の安定化に寄与する可能性があります。
○悪玉コレステロール(LDL)への効果:いくつかの研究では、ブラッククミンシード(ニゲラ・サティバの黒い種)がLDLコレステロール値を低下させる効果があると報告されています。
結論として、空腹時血糖値や悪玉(LDL)コレステロール値がやや高めの人は、サプリメントとしてブラッククミンシード(ニゲラ・サティバの黒い種)を摂ってみることをおすすめします。
なお、ブラッククミンシード(ニゲラ・サティバの黒い種)から主な生理活性成分であるチモキノンを抽出・濃縮した粉末をカプセルに入れたサプリメントを「エビデンスショップ」にて販売しております。



