シナモンとブラッククミンシードで無理せず効果的なダイエットが可能!
最近、主に中年の女性から、「乳がんを予防できる食品にはどんなものがありますか?」といった質問をしばしば受けます。
乳がんは女性のがんの中で最も多いがんで、2024年の推計で毎年約97,000人が罹患し、約16,000人が亡くなります。
乳がんは、グラフに示すように、家事・育児・仕事などで多忙な30~40歳代で急増するため、本人はもちろん、家族や職場などにも多大な影響を及ぼします。
乳がんを発症させる食品以外の要因としては、「エストロゲンの影響(早い初潮・遅い閉経・未婚・未出産など)」や「食生活の欧米化(高脂肪食)」、「肥満」、「喫煙」および「運動不足」が挙げられます。
英国のインペリアル・カレッジ・ロンドンでは10,979人の乳がん症例を対象に92種類の食品や栄養素と乳がんのリスクとの関連を調べています(Breast Cancer Res, 2020, 22(1), 12pages)。
これによると、乳がんのリスクはアルコール摂取量が多いと高まり、炭水化物(食物繊維)や果物(りんご・洋梨など)の摂取量が多いと低下することが分かりました。
また、英国のロンドン乳がん研究所の総説(In Vivo, 2019, 33(4), 983-997)によると、これまでのin vitro(試験管内実験)やin vivo(動物実験)および疫学調査の結果を総合すると、特定のビタミン(ビタミンD, 葉酸, ビタミンB6, βカロチン)、クルクミン、ピペリン、スルフォラファン、インドール-3-カルビノール、ケルセチン、エピガロカテキンガレート、ω3多価不飽和脂肪酸が乳がんの予防効果を発揮するそうです。
なお、クルクミンはターメリック(秋ウコン)、ピペリンは黒コショウ、スルフォラファンとインドール-3-カルビノールはアブラナ科野菜(ブロッコリースプラウト・ブロッコリー・キャベツなど)、ケルセチンは玉ネギの皮やリンゴ、エピガロカテキンガレートは緑茶、ω3多価不飽和脂肪酸はエゴマ油・アマニ油・青魚のそれぞれ主要な健康成分です。
中国の中山大学の総説(Nutrients, 2016, 8(8), 35pages)では、乳がんの予防や治療補助のためのスパイスとして、ターメリック(主要成分:クルクミン)、ブラッククミンシード(チモキノン)、ジンジャー(6ーショウガオール)、ニンニク(スルフィド類やS-アリルシステイン)、サフラン(クロセチン)、黒コショウ(ピペリン)、赤唐辛子(カプサイシン)、ローズマリー(ロズマリン酸など)、クローブ(オイゲノール)、コリアンダー(酢酸エチル)、わさび(6-メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネート<6-MSITC>)を挙げています。
なお、アジア人では大豆などに含まれるイソフラボンは乳がんのリスクを低下させます。
したがって、乳がんの発症を防ぐには、食品以外のリスク要因に留意しつつ、多量飲酒を控え、炭水化物(食物繊維)や果物をしっかり食べることが基本で、その他に上述の栄養成分や健康成分をできるだけ頻繁に摂ることを心がけて下さい。
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