ベンガラ
広葉樹の多様な個性。未知の木と出会う楽しさ。
連休も明け、暑い日が始まりましたね。みなさんはいかがお過ごしでしょうか?
僕は先日、以前のコラムでも紹介した飛騨古川の製材所にまた行ってきました。
お目当ては、「広葉樹のコンシェルジュ」こと及川さんのところにある木たちです。
木を選ぶのって、本当に面白いんです。
及川さんイチ押しの木たちをいろいろ見せてもらったのですが、石の時と同じで、やっぱり一つとして同じ表情のものがありません。及川さんが選りすぐってくれた中から選ぶので、どれも魅力的なものばかり。
ワイルドなものから、スッと通ったおとなしいものまで、木目を見ているだけでワクワクしてきます。
今回も及川さんにいろいろ教えてもらったのですが、木の個性は見た目だけじゃありませんでした。
例えば「ミズメ」という木。
削ると、湿布のようなスッとした匂いがするんです。及川さんいわく、実際に湿布と同じ成分が入っているのだとか。他にも、薬の原料になる「キハダ」や「ホウの木」、さらには「コシアブラ」のように春の山菜として食べられる木まであるそうです。
「そんな特徴があるんだ!」と驚くことばかりで、木の世界の広さに圧倒されました。
今までは木を選ぶとき、木目や表情、あるいは「東濃桧(ひのき)」のような地元の県産材だから、という基準で選んでいました。でも、こうして木の「成分」や「効能」を知ると、それを基準に素材を選んでみるのもめちゃくちゃ面白いな、と感じています。
例えば、削ると湿布の匂いがするミズメ。
「この木で椅子を作ったら、座っているだけで湿布と同じように腰痛に効くのかな?」なんて想像してしまいます。
そんな風に、木の持っている成分や効能を活かした家具や空間が作れたら、これまでとは全然違う、新しい提案ができるようになりそうです。
行くたびに新しい情報を教えてくれる及川さん。さすがは広葉樹のコンシェルジュだな、と改めて感動しました。
帰り道、車の中にはお気に入りの木がぎっしり。
次はどんなものを作ろうか、頭の中で想像が膨らみます!


