見積書の疑問?各項目について
それでは、実際の見積書を見て解説したいと思います。
まず架設工事です。
これは前回説明したように安全に仕事をするために必要になってくる工事です。
数量は実際に大きさをはかって算出するのですが、壁よりも離れて足場を設置するために、外壁の数量よりも多くなります。
こんなイメージです。下手な絵で申し訳ないのですが、赤色が足場の面積の基準になる位置です
次に下地処理です
高圧洗浄で汚れを取り除いていきます。数量の数字は雨戸等含むすべての箇所を洗う数字を出しています。
壁だけの面積で良いのじゃないかと思われますが、フェアトレードの意味もこめて細かく算出させて頂いております。
シーリングの打ち変え工事とは目地のシーリングが経年劣化でなくなったりしているため新規で打ちかえる費用です。
窓や塗らない所、塗料が付いては困る所にビニールやブルーシートで覆う事を養生と良います。
ここから外壁面の塗装工事です。
下塗りとは、最初に塗る材料でシーラー・フィラー・サーフ・サビ止め等があるのですが、これらは現在の壁の状況や状態によって使う物が変わります。当社では使う材料を明記しております。
上塗りとは、最終的な仕上がりになる材料です。これによって耐侯性や艶等も決まってきます。当社では使う材料を明記しております。色もメーカーが出しているカタログの色から日本塗料工業会が発行している色見本等から選んで頂けます。
次は付帯部分に入ります
軒裏・又は軒天・上げ裏等と呼ばれる部分なのですが、本物件では壁と同じ材質で仕上げてある事から壁と同じ工法で行うため同じ内容が書いてあるのですが、外壁と色が変わる可能性もあるため数量は別々で出させて頂いております。
樋の塗装には、足付けと言う作業内容が書いてあると思うのですが、足付けとはマジックロンや空研ペーパーを使い細かな傷をつけて塗料の密着をよくするために行います。この作業をするかしないかによって持ちが変わってきます。
雨戸・水切りも同じ工程内容ですが数量は当然違ってきます。なので必ず別々の項目で書かせて頂いております。
基礎も塗装が出来るので、数量を測って何の材料を使うかを明記しております。
経費・廃材処理費では、現場管理費・保険代・産業廃棄物処理運搬費等の項目です。これらは現場の大きさによっても金額が変わってくる項目です。
最後に端数が出ないようにする、端数調整値引き又は値引きをしております。
簡単な説明になりましたが、見積もりの項目に対して1つ1つ何をして、下塗りには何を使うのか?上塗りには何を使うのか?を明記して数量もきちんと測って書かせて頂いています。
なぜ数量が細かく書いてあるの?と思われるかもしれませんが必ずと言っていいほど壁の面積から窓の塗らない所を引くと小数点まで出てくるからです。
もちろん、そこまで細かく数字で出すのはどうなのか?と思われるかもしれませんが、きちんと計算する事によって必要な材料の数も計算出来ますし、根拠をもって数字を出しているのでお客様が数量で損をする事が無いように努めているからです。
実際に出されている見積もり書の例