ロングブレス
近年「ボイストレーニング」を必要とする方が増加しています。
その要因について説明したいと思います。
先ず、ボイストレーニングと言う言葉を知っていますか?
と聞いて「全く聞いたことがない」と言う方は少数です。
これは日本独特の現象です。
海外の方に「私はボイストレーナーです」と紹介すると、ほとんどの場合「どんな仕事なのですか?地方都市で商売が成り立つのですか?」と言われます。
本来ボイストレーニングは声を仕事とする方が、専門的に仕事を円滑に行う為のトレーニングでした。
アナウンサー、声優、俳優、ミュージシャンなどです。
その方達に、専門的なトレーニングを指導するのが「ボイストレーナー」の役割だったのです。
専門職に寄り添う、専門性の高い職業である為『馴染みがない』のは当たり前です。
では、何故日本で「ボイストレーニング」が一般的に広まったのでしょう?
私は、アニメ大国&カラオケ発祥の地である日本文化にあると考えます。
アニメ大国である→「声優になりたい」
カラオケが出来る環境が多い→「カラオケで上手く歌いたい」
と言う方が増加し、上達の為にボイストレーニングを求める方が増えたのだと考えます。
数が増える=レベル差が出来る
このレベル差に対応するトレーナーも必要になってきました。
ここで重要なのが「トレーナーのスキル」になります。
上達したい方のレベルは様々ですが、その様々な要望に応えられるトレーナーが少ないのです。
分かりやすく言うと、学校教育に幼稚園・小学校・中学校・高校・大学と段階があり、それぞれに教員のスキル・必要項目が違うのと一緒で、トレーナーもそれぞれスキルが異なり、教えられる項目が違うのです。
生徒は身体・性別・年齢・生活・教育などの環境が、百人百様・千人千様で、段階・レベルがそれぞれにあり、いきなり難問に取り組める方もいれば、たし算ひき算が出来なく「方程式が何だか分からない」と言う方もいるのと同じ状態です。
生徒の要望は「上達したい」だけでなく「苦手を克服したい」などのネガティブ・マイナススタートもあります。
一律同じやり方で上達するわけではないので、どこがどう足りないのか?出来てないのか?
を把握し、メニュー・カリキュラムを構成する必要があります。
次回は、具体的に「どのようなボイストレーニングが必要になってきたか?」
をお伝えしたいと思います。