そもそも自動車保険は何を補償するの?
みなさん、こんにちは。岐阜市で自動車のキズへこみ板金(バンキン)塗装修理専門工場
青いカンバンが特徴的な フルタ自動車鈑金 (古田板金)古田昌也です。
この冬最強の寒気による大雪。特に新潟、群馬県境付近の関越自動車道では多数の車の立ち往生が続き、新潟県警によると、一時、1100台の車が動けなくなったそうだ。その距離は最大、上りが塩沢石打インターチェンジ付近を先頭に15km、下りは湯沢インターチェンジ付近を先頭に15kmに達したという。「大雪関越道1100台立ち往生 新潟、自衛隊派遣を要請」などと、紙面を目にします。
スタッドレスタイヤ
スタッドレスタイヤ(冬用タイヤ)は雪道走行におけるタイヤのスリップ・スタックを防ぐために欠かせません。冬季は早朝・深夜に気温が氷点下となり降雪がなくても路面が凍結する場合があるため、冬季中は常にスタッドレスタイヤを装着して運転しているドライバーも多いのではないでしょうか。
ただし、劣化したスタッドレスタイヤは本来の制動性能が失われて積雪路・凍結路を安全に走行できないため、残溝の深さが50%を下回っているものを装着しての雪道運転は避けましょう。
一般的なオールシーズンタイヤの交換目安は残溝1.6mmを下回ったタイミングです。
スタッドレスタイヤの場合、摩耗で残溝が新品購入時の50%を下回りプラットフォームが露出したタイミングが使用限度とされています。タイヤの溝が減って制動力が落ちる(制動距離が長くなる)と事故のリスクが高まるため、雪道を安全に運転するためには残溝が十分に残っているスタッドレスタイヤを装着しなくてはいけません。
スリップ事故。保険は使えるの?
降り積もった雪に衝突して損害が発生した、雪でスリップして単独事故を起こしたというような場合、自分の車の損害は車両保険が一般型であれば補償されます。エコノミー型の場合は単独事故なので補償対象外です。
単独事故により他人のものにぶつかってしまった場合、雪でスリップしたといえ基本的に賠償責任は免れないでしょう。この場合、自動車保険の対物賠償により補償を受けられます。また、自身や同乗者がケガをしたという場合は人身傷害や搭乗者傷害により補償を受けることができます。
自動車保険・車両保険を使った場合、等級は3等級ダウンし事故有係数適用期間は3年加算されます。なお、人身傷害や搭乗者傷害のみ使用した場合は等級ダウンや事故有係数適用期間の加算はありません。
雪でスリップして他人の車両に衝突
雪でスリップして他人の車両に衝突してしまったという場合、ぶつかってしまった相手の車両への補償は自動車保険の対物賠償で補償されます。乗っていた人を死傷させてしまった場合の補償についても自動車保険の対人賠償で補償されます。
自分の車にも損害が発生した場合、一般型の車両保険であれば補償対象となりますが、エコノミー型の場合は補償を受けられないケースもあります。ぶつかった相手の車の登録番号や運転者・所有者が確認できない場合ではエコノミー型では補償を受けられません。これらが確認できればエコノミー型でも補償を受けられます。また、自身や同乗者のケガについては自動車保険の人身傷害保険や搭乗者傷害険で補償を受けることができます。
自動車保険・車両保険を使った場合、等級は3等級ダウンし事故有係数適用期間は3年加算されます。なお、人身傷害や搭乗者傷害のみ使用した場合は等級ダウンや事故有係数適用期間の加算はありません。
まとめ
雪によるスリップ事故で保険は使えます。ただし条件がございます。詳しくは保険プロ代理店、もしくは弊社までご相談ください。