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自動運転車の点検見据えた「特定整備」制度

古田昌也

古田昌也

テーマ:車検・整備

みなさん、こんにちは。岐阜市で自動車のキズへこみ板金(バンキン)塗装修理専門工場
青いカンバンが特徴的な フルタ自動車鈑金 (古田板金)古田昌也です。



2019年5月に国会で可決された改正法で、今後、分解整備を特定整備と改め、「原動機、動力伝達装置、走行装置、操縦装置、制動装置、緩衝装置、連結装置又は自動運行装置を取り外して行う自動車の整備又は改造その他のこれらの装置の作動に影響を及ぼすおそれがある整備又は改造であって国土交通省令で定めるもの」と定義されました。

特定整備とは


特定整備とは、道路運送車両法施行規則において具体的に定めら、従来の分解整備と新たに加えた電子制御装置整備を指すものとなっている。

電子制御装置整備は、運行補助装置の取り外しをはじめ、取り付け位置や取り付け角度の変更または機能の調整を行う自動車の整備・改造、及び自動運行装置を取り外して行う自動車の整備や改造、その他自動運行装置の作動に影響を及ぼすおそれがある自動車の整備や改造を指す。

なお、運行補助装置は、自動車の運行時の状態及び前方の状況を検知するためのセンサーと、このセンサーから送信された情報を処理するための電子計算機、センサーが取り付けられた自動車の車体前部または窓ガラスを意味します。

自動車の安全な運行に直結するものをはじめ、整備要領書やスキャンツールの活用要するなど整備作業の難易度が高いものを電子制御装置整備作業とし、自動運転レベル3以上においては自動運行装置の取り外しや作動に影響を及ぼすおそれがある整備や改造、レベル3未満においては、自動ブレーキなどの衝突被害軽減制動制御装置や、レーンキープなどの自動命令型操舵機能に用いられる、前方をセンシングするためのカメラなどの取り外しや機能調整、また、これらに係るカメラやレーダーなどが取り付けられているバンパーやグリルといった車体前部や窓ガラスの脱着が対象となります。

今後どうなるのか


分解整備から特定整備に変わったといっても、自動車ユーザーには、どのような対応が求められるのでしょうか。
分解整備ではADASを含む電子制御装置は12ヶ月点検の対象外でしたが、特定整備が施工されたことで、2021年(令和3年)10月1日から新たに対象となりました。

電子制御装置の故障はもちろんですが、バンパーやグリルのカスタマイズをしてもらう場合にも、特定整備の認証を受けている自動車整備工場に入庫しなければなりません。

自動ブレーキ車両が対象


次はエーミング作業についてです。エーミング作業とは、ADASなどに使用されるセンサー類の調整を行なう作業を指します。このエーミングには、停車させた車両の周りにターゲットを配置して調整する“静的エーミング”と、車両を実際に走らせることで自動的に調整する“動的エーミング”の2種類があり、静的エーミングのみが特定整備の対象となっています。

ただし、調整が動的エーミングのみで行なえる車両でも、破損などでカメラやレーダーを交換する場合、交換した機器のコーディング作業は、特定整備に該当します。

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古田昌也
専門家

古田昌也(整備士)

フルタ自動車鈑金 雪見店

高い技術で鈑金塗装修理を行うだけではなく、お客様の立場にたったサービスの提供を追及。職人気質な業界にサービス精神を取り入れ、お客様の役に立ちたいと考えている

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