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安藤孝彦プロはぎふチャンが厳正なる審査をした登録専門家です

住宅の個室は家族の関係性の中で考えること!!

安藤孝彦

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子供部屋や夫婦の部屋あるいは祖父母などそれぞれの個室が住宅にはありますが、そんな個室はどうあるべきなのでしょう。それぞれの家族で考え方やあり方は違うと思います。その考え方やそれぞれの性格、家族との関係性を建築主自身も再確認しながら丁寧に建物に反映させていくことが大切です。家族によっては「今はこうだけど、新しい住まいではこういう家族でありたい」そんな将来的な理想の中から個のあり方を認識しながら、その家族のための個室を考えていきたいですね。


これはもともと将来のために大きな部屋を確保していたところを仕切り、造り付けの家具を設け、ロフト付の子供の部屋としました。もう一方は納戸としています。10年目のリノベーションです。ドアを開けるとそこはリビングダイニングで、いつも家族の気配が感じられコミュニケーションが容易にできます。


こちらは女の子3人姉妹のためのワンルームの空間です。それぞれのスペースとして造付けの書棚で仕切り、机を置いています。またそれぞれに押入付きの畳のロフトベッドが造付けてあります。仕切って仕切らない空間、そこではいつもお互いの息づかいが感じられ、姉妹同士のコミュニケーションが絶えないことでしょう。


うって変わってこちらは独立性を重視したシンプルな個室です。
ベッドを置いて、自分の好きな家具を置いて、、、自分流のしつらいをして過ごす、
そんな空間です。


作家風な個室です。
自分の好きな本を読み、好きなものを書く、気が向けば畳に寝ころび、、、
自分流の時間がゆったりと過ぎていきます。


熟年夫婦のための部屋です。
お互いのベッドを置くための盾状の仕切壁、これは仲が悪いわけではありません^^。程よい距離感の中でお互いを気遣い、思いやり、常に息づかいを感じながら過ごす、時にはお話をしたり、、、そんな熟年夫婦ならではの個室です。


他も数件ギャラリーで紹介しています。 こちら→http://mbp-japan.com/gifu/atelierando/gallery/66/


☛日本人が潜在的に持っている思いやり
 昔の住宅には襖や障子やのれんのように仕切って仕切らない空間が多く存在していました。そこには必ず家族の気配が感 じられ自然と個人を尊重しながらお互いが思いやりを持つための意識が生まれていたのです。日本人なら誰もが潜在的に 持っているそんな意識を大切にしたいですね。

どうでしたか?コメントがありましたらお寄せ下さい。

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安藤孝彦
専門家

安藤孝彦(一級建築士)

アンドウ設計事務所

お客さまがこれまでに築いてきた歴史を大切に、ライフスタイルを維持しながら住みやすい空間を創出。天然素材や「和」の雰囲気をふんだんに取り入れた、ぬくもりのある家づくりを実現してくれる。

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