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安藤孝彦プロはぎふチャンが厳正なる審査をした登録専門家です

伝統的な畳を現代のライフスタイル合わせて個性的に取り入れること!!

安藤孝彦

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畳は日本の伝統的な床材です。
適度の弾力性や保温、調湿作用があり、なんといっても自然素材のイグサの踏み心地や座り心地、寝心地がよいので気持ちよく過ごせますね。古くから日本独特の座るという生活が普及していましたが、洋風化でそのスタイルが変わってきました。ただ、やはり日本人が潜在的に持っている精神性の中に畳が和のテイストのひとつとして安心感を与えてくれます。最近よく言われる和モダンと称する空間の中に畳がいろいろな形で登場してきます。



最近完成したこの畳の部屋はリビングと一体になっていますが、引き込みの襖戸を閉めればプライベートな部屋となります。普段は開放的になっていて丁度無理なく長椅子のように腰掛けできる高さに設定してあるのでコミュニケーションが楽しくできます。この高さにはもう一つ意味があって畳に座った目線が、リビングの椅子やソファーに腰掛けた時の目線とほぼ同じ高さになるので、違和感なく自然なコミュニケーションができるでしょう。またこの段差を利用して奥の深い引き出し物入れを設置しています。


座る生活の中では同じレベルでも大丈夫ですね。リビングと続きとなっていますがこの家も引き込みの襖戸がありプライベート空間にもなります。縁無し畳でリビングとより一体感を持たせています。


畳ベッドとしています。一般的なベッドと違って寝具布団をたたむので収納しやすいよう合わせて片側に押入れを設置しています。やはり腰掛けできる約400㎜の高さにしています。物入れ引き出しを設置していますが、ここの場合は框の出っ張りがないので、板床に直接座った場合の背もたれにもなります。座布団等を敷いて床に座るのもいいですね。


リビングの一角に高さ400㎜の畳コーナーを設けています。実は一つの大きさが1200×450の独立した引き出し物入れ付きの畳床が5個合わさりこの形ができています。引き出し部と他は分離可能になっていて、ひとつひとつが何処へでも移動可能となっています。この家では年に何回か多くのゲストが訪れるため、その時の長椅子として利用するためにこのスタイルを採用しました。普段はここで座ったり、寝転がったり、、、楽しいテイストのひとつです。


こちらは様式にこだわらないモダンの中での畳コーナーという空間スタイルですが、縁無し畳と磨き丸太、襖戸が落ち着きをもたらしています。そこには煌々と明るい光はありませんが下窓の光と上部の三角窓から天井面に入る光で先のテイストと相まって程よい品性を感じることができます。この場合も引き込み戸により独立した部屋にもなります。


 他も数件ギャラリーで紹介しています。
ギャラリーhttp://mbp-japan.com/gifu/atelierando/gallery/62/

☛畳のワンポイント
畳は厚さ55㎜程度の板状の畳床に畳表と言って乾燥したイグサを織ったござで表面を覆っています。
伝統的な畳床は乾燥した稲藁を圧縮して縫い止めて作りますが、現在は建材畳床と言って藁を使わずボードを重ねて製作されるものが主流になっているようです。前者は職人の技術により品質が左右されるのと重量が重くなるのとで職人の高齢化により対応できにくくなってきているようです。ですので最近では茶室などの高級畳として使用されることが多くなっています。ただ建材畳より耐用年数はよく、リサイクルや焼却処理には適していて環境にやさしいとされます。建材畳より踏み心地や座り心地が数段よくワラの持つ吸放湿性により室内環境もよくなります。ただダニの問題がありますが、これは湿気がもとで発生しやすいのでこまめな掃除と定期的に畳を上げて乾燥することをお勧めします。私の子供の頃は畳を上げていたのをよく見ましたが現在はほとんどの家でやられていないようです。やはりよいものはそれを保つための手入れは必要なのですね^^。

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安藤孝彦
専門家

安藤孝彦(一級建築士)

アンドウ設計事務所

お客さまがこれまでに築いてきた歴史を大切に、ライフスタイルを維持しながら住みやすい空間を創出。天然素材や「和」の雰囲気をふんだんに取り入れた、ぬくもりのある家づくりを実現してくれる。

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