体の不調、水で整う。プールの“癒し効果”

齋藤陽子

齋藤陽子

テーマ:水泳レッスン

体の不調、水で整う。プールの“癒し効果”を知っていますか?








最近、「体が重い」「寝ても疲れが取れない」「肩こりや足のむくみが気になる」…そんな不調、感じていませんか?

実はそれ、水の中に入るだけで驚くほど楽になることがあります。
今回は、プールの中で自然に働いてくれる「水のチカラ」と、それがどんなふうに体にやさしく作用するのかを、不調別にご紹介します。


水には“4つの特性”があります

私たちがプールに入るとき、知らず知らずのうちに次のような恩恵を受けています。

  • 浮力:体が軽くなる → 関節や筋肉の負担が減る
  • 水圧:体に均等に圧がかかる → 血行やリンパの流れをサポート
  • 水の抵抗:動きにブレーキがかかる → 急な負担を防ぐ
  • 水温:体をリラックスさせる → 筋肉がゆるみ、緊張がほぐれる


この“水のセラピスト”たちが、陸上では得られない回復力をもたらしてくれるのです。


足のむくみには「水圧」が効く!

立ちっぱなしや座りっぱなしの仕事で、夕方には足がパンパン…。
そんなときこそ、水中ウォーキングをおすすめします。

水圧がふくらはぎをやさしく圧迫してくれることで、溜まった血液やリンパ液の流れがスムーズに。
「プールのあと、脚が軽く感じた!」という声もよく聞かれます。


肩こり・腰痛には「浮力+温度」

水中に入ると、体重は約1/10に感じられます。これが浮力の力。
重さから解放された関節や筋肉は、自然とリラックスしやすくなります。

また、水温が筋肉の緊張をゆるめ、血行も改善。
背泳ぎやゆっくりしたクロールなど、肩甲骨まわりを大きく動かす泳ぎもおすすめです。


寝つきが悪い夜には「ぬるめの水」がやさしい味方

水中では、気持ちがスッと落ち着く感覚があります。
ぬるめの水が副交感神経を刺激して、自律神経のバランスを整えてくれるのです。

軽い水中ウォーキングやスイミングは、幸せホルモン「セロトニン」の分泌を促すので、夜の入眠がスムーズになる効果も。


冷え性さんにも実はおすすめ!

「水って冷たいんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、水中で体を動かすと、筋肉が熱を生み出し、体の内側から温まります。

水圧も血流を促してくれるので、末端の冷えにも◎。


関節に不安がある方も、水中なら安心

膝や腰に痛みがあると、陸上では怖くて動けない…という方でも、プールなら大丈夫。
浮力で体が軽くなり、水の抵抗が無理な動きを抑えてくれます。

高齢者の方や運動が久しぶりの方でも、安心して体を動かせる環境が整っています。







水の中で、心と体が整う時間を!
ちょっと疲れたとき、どこかが痛いとき、心がモヤモヤするとき。
そんな時こそ「水の中に入ってみる」という選択をしてみてください。

毎日じゃなくていいんです。週に1回、15分でもOK。
あなたの体が「ありがとう」と言ってくれるはずです。

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齋藤陽子プロは福島放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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