手入れをすることで未来につないでいける価値ある住まいを提案（2/3）

1棟ごとに家族のストーリーがある。どんなときも特別な思いで施工にあたる

　加藤さんのもとには、子育てファミリーやシニア世代と幅広い層から依頼が舞い込みます。昨今はライフスタイルも多様化し、ニーズも多岐にわたりますが、若男女問わず誰にとっても使い勝手がよいプランを心がけているといいます。

　「お子さんがいる家庭では、キッチンをはじめとする家事スペースに余裕を持たせ、子どもの成長に合わせて変更できるレイアウトが人気です。シニア世代は車いすになっても移動しやすいよう、廊下や出入り口にゆとりをもった間取りを望まれます」

　どんな時でも、顧客の要望にとことん向き合いたいと話す加藤さん。「1棟ごとに家族の物語があります。以前、先祖代々、大切にしてきた樹齢100年を超える大木をわが家に使いたいというお話がありました。歴史を今に伝える銘木として和室の床柱にしつらえ、風格あるたたずまいに仕上げました。それぞれの思いに寄り添った、唯一無二の家づくりをすることがこの仕事の本質です」

　最近では住む人に優しく、環境に配慮した自然素材の住まいを希望する声も多いそう。フローリングなどに用いる無垢材はすがすがしいしい香を放ち、肌ざわりもやわらか。調湿性や断熱性、蓄熱性を備えているのもメリットです。

　「お客さまの理想をカタチにすることで信頼関係を構築し、長いお付き合いになればと願っています。お客さまの人生に伴走し、お子さんの誕生や独立、定年、介護など時間とともに変化するお住まいのリクエストに応えていきたいですね」

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