目指せ築100年! 築62年の木造空き家の活用事例 【竣工後~入居】
築68年 壁式RC3階建ての改修計画
【物件概要】
・昭和31年新築
・壁式鉄筋工ンクリート造
・3階建て共同住宅(旧社宅)
↑防水膜が破損。早急な対策が必要ですね
建物維持管理の基本は防水です。改修設計の基本も防水です。
築古案件で建物を拝見させて頂く時、不具合で最も多いのが「屋根の防水切れ」です。
内装・設備・外壁塗装はお金をかけても目に見える所なので、比較的手を掛けられている場合が多いのですが、屋根の防水に関しては、足場の設置も必要になる場合もあるし、毎日見る部分ではないので、費用効果も感じにくい・・。
なので、事前対策より雨漏れしてからの補修が多いように感じます。
ただ屋根の防水を疎かにすると、室内へ雨漏れが発生し、雨漏れが進行すると天井部分の崩落などで、人的被害もゼロではないので、不具合が出る前になんとか手を入れたい「防水工事」。
今回の案件は築68年と築年数は古く、私の年齢より幾つも年上の建物ですが、最近まで社宅として利用されていた建物の為、防水の施工は定期的に実施されていましたが、ここ数年は管理が怠っていた感じが見受けられました。
現地調査初日、屋根の点検をさせて頂きましたが、防水が破れて放置されている部分が点在しており、3階室内部分にはバケツの水が溜まるくらいの漏水も確認されました。
個人的に改修の基本は「防水・止水」だと思っており、どんなに内装を綺麗にしても何度も雨漏れがしてはせっかくの内装も台無しになりますよね。
↑防水が効いてなく、雨漏れが発生している部屋。
電気部分に漏水してるので早めの対策が必要です。
なので今回の改修計画は、
- 全面的な屋根防水対策
- 外装全塗装
- 室内改修
となります。
防水処理するには足場も必要なので、今回は外装も塗装していきます。
建物維持管理で目に見えない所の点検は専門の方にお任せし、目に見える所はセルフチェック。
定期的な建物検査を実施し、建物を安全な状態に保ちましょう!