目指せ築100年! 築62年の木造空き家の活用事例 【解体~耐震補強】
竣工から入居まで
竣工後の話が出来ていなかったので、今回のコラムで「目指せ100年~」のシリーズは一旦終了です。
空家活用の場合は、竣工時の綺麗さも大切です、また総工事費と家賃とのバランスも重要です。
しかし、一番重要なのは「想定した家賃で早く入居して頂く事」だと私は思います。
不動産の方に入居案内をして頂いた時、入居予定者の方が
「この物件に住みたい!」
と思えるような空間造りをする事が重要なので、一回の内覧で申し込みを決めて頂く事を目標に、プラン、インテリアデザイン、素材感などに気を使い、築年数を感じさせない物件に仕上げる様にしています。
今回は室内のYouTube動画を作成し、不動産のHPに掲載して頂くことで、集客効果も上がり、竣工後1カ月で予定家賃で入居者が決まり、運用も無事スタートしております。
リビングに若干の勾配を付け、空間の広さを確保。
勾配部はラワンべニアでアクセントを付けて、空間に立体感を出しています。
賃貸住宅ですが、無垢材を積極的に採用。今回はヨーロピアンオーク。
一般流通品だと価格が跳ね上がる為、アウトレット品を探し採用。
素材の再生利用ですね。
リビング正面には、ラワンべニアにステイン塗装して色の深みを出しています。
また、両サイドには木毛セメント板を素地で採用し、アクセント壁の存在感を引き立たせています。
今回は南側の壁面に耐震補強を行っていますので、完全に壁に隠すのではなく、一部化粧仕上げとし、
筋交いを見せています。
今回の案件は、空家オーナー、融資担当者、施工者、不動産の協力があり空家が活用できた一例となります。
土地・建物の固定資産を将来どのように導きたいのか?
色々経験させて頂いた案件でした。