目指せ築100年! 築62年の木造空き家の活用事例 【耐震のお話】

松本直樹

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テーマ:空き家を耐震改修し安全に活用しよう

旧耐震を新耐震基準へ

旧耐震と新耐震。古い空き家を取り扱う時には常に付きまとう問題で、現行の耐震基準は1981年6月以降の「新耐震基準」であり、建築確認の日付が1981年(昭和56年)6月1日以降であれば「新耐震基準」と判断できます。しかし今回の案件は築62年経過しており明らかに旧耐震基準の建築物。セーフティネット住宅として空き家を活用する為には「新耐震基準」が最低基準となりますので、今回はインスペクション調査と構造計算を実施し、現行の耐震基準に適合させる為の耐震改修工事を実施しております。

          ↑耐震診断・壁量計算の結果(南側の補強が必要)

          ↑耐震改修前

          ↑耐震改修後 (45×90の筋交いで補強)

          ↑外周部に基礎を増打ちをして補強(土台一部やり替え)

所有する建物が旧耐震か新耐震化を調べる方法

現在お住いの住宅や所有されてる住宅が新耐震基準なのか調べる方法は何通りかありますが、注意したいのは「確認申請が受理された日」「昭和56年6月1日以降」なのかどうか。それを踏まえて、下記の方法があります。

  • 当時の確認通知書(物件が古いと紛失されて無い場合が多い)
  • 建物の登記簿謄本(昭和56年以前に登記されていれば旧耐震)
  • 確認台帳記載事項証明(お住いの地域によりますが、市役所や土木事務所で取得可能)
  • 建築計画概要書の閲覧申請(年代によっては申請が多く出されている探すのに一苦労)


地震が突発的な出来事なのでいつ来るか分かりません。
お住いの住宅や借家などで所有されてる物件をお持ちの方は、建物の耐震性を一度確認する事をお勧め致します。

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松本直樹
専門家

松本直樹(建築家)

株式会社松本再生建築研究所

リノベーションやコンバージョン(用途変更)で、古い建物や空き家の再生を提案。建物の持つ歴史を尊重しながら、次世代に引き継げる資産へと変えていきます。改修に伴う補助金の申請もサポートします。

松本直樹プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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