目指せ築100年! 築62年の木造空き家の活用事例 【竣工後~入居】
対象物件は昭和36年に新築された木造専用住宅。
2014年までは専用住宅として利用されていましたが、古家で災害時の不安もありオーナーは近隣に引越しされ空き家で管理されてる状態で、電気・水道・ガスの契約は続いており定期的な管理はされてる状態でした。
定期的な管理はされてるが古い雰囲気が漂ってる状態
選択としては「解体して売却」「そのまま売却」「活用」の選択
空家を取巻く周辺環境
耐震化されてない老朽化した空き家は地震時に倒壊の危険性が高く、台風時にも周辺の建物や人に危害を加える可能性が高くなります。
古家流通促進の為に、空き家バンク等に物件登録されていますが、耐震補強や内装改修もあまりされて無く現存する空き家が多いように感じます。また管理されていない空き家は今後「管理不全空家」に指定される動きがある為、所有者の管理意識が重要となります。
空家活用時の課題
現在空き家で管理されている場合、単に空き家を改修しようと試みても所有者の資金調達に厳しさがあります。
これは、築年数が経過してる建物だと建物の評価は「ゼロ」として扱われ土地の担保評価だけで判断されてしまうからです。建物の担保価値がない事で金融機関からの融資等が制限されるのが現実で「耐用年数を過ぎた古家」が「廃墟空き家」へ進む原因の一つだと個人的には思います。
そこで「耐用年数を過ぎた古家」を耐震改修しセーフティネット専用住宅へ転用し活用する事で10年間の事業が担保される為、金融機関担当者の意気込みにもよりますが、融資の取組みもし易くなります。
文化財等の指定を受けない「耐用年数を過ぎた古家」は資金調達等の理由で保存する事が難しい為、「伝統的技術を残す」「街並みを残す」方法の一つとして古家をセーフティネット専用住宅へ転用し、再生復活させ活用する事で空家の「活用」と「保存」が現実的になると思い、住宅セーフティネット制度をご提案させて頂き、「活用」の選択肢となりました。
次回へ続く