第8回防ごう発達の空白化と逆行現象 育てよう!投力と社会脳
なぜ今、子どもの問題行動は「説明がつかなくなっている」のか ― 99%の人が知らない“発達の空白化”という視点
落ち着きがない。
感情が爆発する。
集団に入れない。
学校に行けなくなる。
こうした子どもの問題行動は、
ここ数年で「増えた」というより、
**“質が変わった”**と感じる場面が増えています。
従来のように
性格、家庭環境、心の問題
といった説明だけでは、
どうしても辻褄が合わないケースが多い。
現場で子どもたちと向き合い続ける中で、
私はある共通点に行き着きました。
それは――
本来、育つはずだった発達の一部が、
そっくり抜け落ちたまま成長している子が非常に多い
という事実です。
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「できない」のではなく、「通っていない」
多くの保護者はこう感じています。
「頑張っているのに、うまくいかない」
「理解しているはずなのに、行動が伴わない」
しかし、これは能力の問題ではありません。
発達には順番があります。
階段の途中を飛ばしたまま、
次の段に立とうとしている状態。
私はこの現象を
**「発達の空白化」**と呼んでいます。
空白化が起きると、
子どもは“間違った形で”困りごとを表現します。
• 落ち着かなさ
• 強い不安
• 衝動的な行動
• 集団からの離脱
それは、
心の弱さでも、甘えでもありません。
使われるはずだった脳と身体の回路が、
使われないまま残っているだけなのです。
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なぜ大人は、この事実に気づきにくいのか
理由は単純です。
私たち大人自身が、
その“空白”を通って育ってきた世代ではないから。
かつては当たり前だった
• 外で投げる
• ぶつかり、避ける
• 失敗しても身体で修正する
こうした経験は、
「教育」ではなく「環境」によって
自然に埋められていました。
しかし今は違います。
空白が生まれても、
誰も“それが空白だと教えてくれない”。
だから問題は
心や性格の話にすり替えられていきます。
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99%の人が知らない「投げる力」の位置づけ
そして、あるたった一つの改善方法とは・・その答えは、本書の中
発達の空白化の中でも、
特に見落とされているのが
「投げる」という動作です。
投げることは、
単なる運動ではありません。
距離を測り、
相手を見て、
力を調整し、
失敗を修正する。
脳の中では同時に
複数の領域が連動します。
これは
人が環境と向き合い、
危険を処理し、
状況をコントロールするための
最も原始的で重要な脳の使い方です。
にもかかわらず、
この経験がごっそり抜け落ちている子が
今、非常に多い。
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それでも、希望はある
ここで一つ、
知っておいてほしい事実があります。
発達の空白化は、
気づけた段階で“整え直す”ことができる。
特に、
幼児期から小学校低学年にかけては、
入れ直しが効く時期です。
必要なのは、
叱ることでも、急がせることでもありません。
「本来通るはずだった順番」を、
もう一度通らせてあげること。
それだけで、
行動・感情・対人関係が
驚くほど変わるケースを、
私は何度も見てきました。
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この整理は、まだ“途中”です
ここまで読んで、
「今まで聞いたことがない話だ」と感じた方も
多いかもしれません。
それは当然です。
この視点は、
まだ一般的に整理されていないから。
私は、
現場での実践、研修での問い、
保護者からの相談を通して、
少しずつこの構造を言語化してきました。
その整理の一つの到達点として、
現在、
このテーマを一冊の書籍としてまとめ終えています。
ただ、
本に書けるのは「整理された部分」だけです。
現場では今も、
新しい問いや気づきが生まれ続けています。
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読むだけで終わらせたくない方へ
もしあなたが、
• 子どもの問題行動に悩んでいる
• 不登校や集団不適応に光を見出したい
• 表面的な対処ではなく、構造から理解したい
そう感じているなら、
**このテーマを“一緒に考え続ける場”**が必要だと思っています。
そのために、
書籍では書ききれなかった補足や、
現場での途中経過、
今後の取り組み構想を共有する形で、
note書籍化計画の表紙と目次を先行公開メンバーシップを立ち上げる予定です。
そこでは、
完成した書籍も含め、
このテーマを立体的に共有していきます。
詳しい案内は、
改めてお知らせします。
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最後に
子どもの問題行動は、
個人や家庭の責任ではありません。
社会全体が見落としてきた
「育つ順番」の話です。
今日この記事が、
あなたやお子さんの明日に
小さな光明を灯すきっかけになれば幸いです。



