3「“ボールを投げられない子”が増える未来|投力低下がもたらす日本の静かな崩壊」

【落ち着きがない・キレる・癇癪を起こす子どもの本当の原因】
叱っても止まらない理由と、体から整える発達の順番
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「突然キレる」「癇癪が止まらない」「注意がまったく入らない」
こうした子どもの行動に、悩み、疲れ切っている保護者や先生が急増しています。
しかしその多くは、性格やしつけの問題ではありません。
原因は“心”ではなく、“発達の順番”にあります。
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キレる・癇癪は「わがまま」ではありません
キレる、癇癪を起こす子どもは、
「感情のコントロールができない子」
「問題行動が多い子」
と見られがちです。
しかし現場で見ていると、
本人が一番苦しんでいます。
多くの子が、後からこう言います。
「ダメってわかってるけど、止められない」
これは、
意志や性格の問題ではないことを示しています。
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キレている時、子どもの脳で起きていること
癇癪や激しい怒りが出ている時、
子どもの脳は「考えるモード」ではありません。
この状態では、
• 話は入らない
• 理由は理解できない
• 「落ち着きなさい」は逆効果
になります。
なぜなら、
脳が不安や緊張から身を守る
防衛モードに入っているからです。
この状態で叱るほど、
緊張は高まり、
癇癪は長引き、
次の爆発も早くなります。
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決定的に見落とされている原因
ここで重要な視点があります。
キレる・癇癪の正体は「感情」ではなく、
体に溜まったエネルギーの出口がないことです。
現代の子どもたちは、
• 投げる
• 避ける
• ぶつかる
• 思いきり走る
といった、
本来幼少期に十分に必要な身体経験が、
圧倒的に不足しています。
その結果、
• 出せなかったエネルギー
• 処理できない緊張
• 行き場のない不安
が、
癇癪やキレる行動として噴き出すのです。
私はこれを
**「発達の空白化」
**と呼んでいます。
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実践事例|現場で起きている変化
私(山崎の教室Sパワーキッズの活動では、
雪合戦ゲームやスーパーハードドッジ等のボール運動を通して、
• 当たっても痛くない
• 失敗しても怒られない
• 思いきり体を使える
という環境を用意しています。
すると、特別な指導をしなくても
次のような変化が起こります。
保護者の声
• 「癇癪の回数が明らかに減りました」
• 「切り替えが早くなりました」
叱っていません。
説得していません。
体を使わせただけです。
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なぜ「体から整える」と変わるのか
投げる・避ける・狙うといった動きは、
• 体に溜まったエネルギーを外に出す
• 緊張を下げる
• 安心感を取り戻す
という働きを同時に起こします。
その結果、
心が落ち着き、
後から「考える力」が戻ってきます。
考えさせる前に、体を整える。
これが、回復の正しい順番です。
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専門家として一番伝えたいこと
キレる子どもは、
壊れていません。
親や先生が、間違っているわけでもありません。
順番が抜けていただけ。
順番を取り戻せば、
子どもは必ず変わります。
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ご相談を検討されている方へ
• 癇癪がひどく、対応に限界を感じている
• 叱る以外の関わり方を知りたい
• 行き渋り・不登校が心配
そう感じている方は、
一人で抱え込まず、ご相談ください。
キレる・癇癪・落ち着きのなさについて、
叱らず責めず、
体から整える具体的な関わり方を
現場と脳科学の両面からお伝えしています。
プロフィールから
お気軽にご連絡ください。
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まとめ
キレるのは、心が弱いからではありません。
体が、助けを求めているサインです。
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参考図書・文献資料一覧
• 『脳を鍛えるには運動しかない!』ジョン・J・レイティ
• 『運動脳』アンデシュ・ハンセン
• 『遊びの力』スチュアート・ブラウン
• 『発達する心』ダニエル・J・シーゲル
• 『発達障害もどき』成田奈緒子



