大谷選手寄贈グローブから考える3 【簡単なのに効果絶大!】ボール遊びの7つの凄い効果
【子どもに今、何が起きているのか】発達の空白化がもたらす“未来の崩壊”
発達の空白化は確実に増加しています。
その傾向は、不登校・子どもの自殺・学級崩壊・発達障害とされるケースの増加など、あらゆる現場で顕在化しており、専門家の間でも深刻な課題として認識されています。
⸻
■ 発達の空白化が「増えている」根拠
【1】文部科学省やユニセフ等のデータ
• 小中学生の不登校:約29万人(過去最多)
• 10代の死因第1位=自殺(40年で1.5倍)
• 発達障害とされる児童の割合:年々増加(実際は環境要因も多い)
• ユニセフ幸福度調査:精神的幸福度 日本は38カ国中32位
→ これらは「心の発達」が追いつかず、社会に適応できない子どもたちが増えていることの証です。
⸻
■ なぜ、発達の空白化が増えているのか?(主な理由)
⸻
1. 原始的な身体・感情体験の喪失
昔の当たり前 今の子どもたちが経験できないこと
鬼ごっこ・ケンカ・泥遊び 「危険」「迷惑」「非効率」として禁止される
キャッチボール・投げる遊び ボール遊び禁止/投力テスト廃止/遊ぶ仲間がいない
当たる・痛い・悔しい・許される ケガNG“平等”重視で勝敗や競争も避けられる
→ 結果:脳のスイッチ(前頭前野・感覚統合・共感)が作動する経験が不足
→ 発達が“すっ飛ばされた”状態で次の段階に進む=「空白化」
⸻
2. 過干渉と早期教育で「動かさずに教える」教育構造
• 幼少期から机に座らせ、プリントやタブレットで知識詰め込み
• でも子どもの脳は「動く→感じる→つながる→理解する」順で育つ
→ 動かない=育たない=つながらない=わからない=嫌になる
→ 結果:「学力不振」「落ち着きがない」「不登校」などへ
⸻
3. スマホ・デジタル依存による五感の未発達
• 触る・におう・感じるといったリアルな五感体験が激減
• 映像・情報だけで脳が“動いたつもり”になる
→ 神経ネットワークが育たない=「実行機能」が未発達に
⸻
4. 社会の過剰な「静寂」「管理」「成果」志向
• 「うるさい子=問題」「落ち着きない=グレー」「暴れたら発達障害」
• 社会が“型”に入らない子を受け止める余裕を失っている
→ 子どもが自分らしく“ぶつかって育つ”場所が消えた
⸻
■ 結論:増えるのは当然。「育ちの場」が失われているから
発達の空白化は、“育たなかった子ども”ではなく、
“育てる場が消えた社会”によって生み出された現象です。
⸻
セミナー 防ごう発達の空白化と逆行現象 育てよう投力と社会脳
頭が良くなるスポーツ教室 スーパーハードドッジ他 YouTu
スイッチON!
安全におもいきり投げるを実現!スーパーハードドッジ(特許庁登録)・雪合戦ゲーム等YouTubeで確認
新1年生パパ・ママ応援特別企画
参考資料
1. 『子どもの脳を傷つける親たち』
• 著者:友田明美(福井大学 子どものこころの発達研究センター教授)
• 出版社:NHK出版
• 解説:子どもが育つ過程での体験不足や関わり不足が、脳の発達に“空白”を生むことを、脳画像と実証データで示す代表作。
⸻
2. 『脳の発達と発達障害』
• 著者:瀧 靖之(東北大学加齢医学研究所教授)
• 出版社:講談社ブルーバックス
• 解説:脳は「使わなければ発達しない」こと、運動・感覚・感情の刺激がないと機能が弱まる“発達の空白”状態を招くと記述。
⸻
3. 『社会脳の発達と教育』
• 編著:信原幸弘・瀧靖之(東京大学・東北大学)
• 出版社:東京大学出版会
• 解説:「社会脳」が発達するには他者との相互作用が不可欠であり、これが欠如した子どもたちが増えていることを警告。
⸻
4. 『子どもの脳を育てる教育』
• 著者:成田奈緒子(発達脳科学者・小児科医)
• 出版社:大和書房
• 解説:発達の順序を無視した早期教育や身体活動の欠如が、脳の発達の“未完了状態”=空白化を引き起こしていると解説。
⸻
5. 『子どもが育つ脳科学』
• 著者:ジェラルディン・ドウソン(Dawson, G.)
• 邦訳版:新曜社
• 解説:親子の関わりや体験の質が脳神経発達に及ぼす影響について、発達の「抜け」や「空白」の実態を臨床的に記述。
⸻
6. ユニセフ「子どもの幸福度 世界比較」レポート(2020)
• 発表:UNICEF Innocenti Research Centre
• URL:https://www.unicef-irc.org
• 解説:日本の子どもは「精神的幸福度」32位(38か国中)と最下位層。社会的・情緒的発達の空白が強く示唆されている。
⸻
7. 『令和6年版 子ども・若者白書』(内閣府)
• 発行:内閣府 青少年育成推進本部
• 解説:不登校、いじめ、子どもの自殺の増加から、発達や社会性形成の空白が浮き彫りに。保護者の関与低下・運動不足も指摘。
⸻
8. 厚生労働省『令和5年度 自殺対策白書』
• 発行:厚労省 自殺対策推進室
• 解説:10〜20代の死因1位が「自殺」という深刻な実態が継続。感情制御・共感力の発達不全による“空白”の背景が疑われる。
⸻
9. 『脳を鍛えるには運動しかない』
• 著者:ジョン・J・レイティ(米・精神科医)
• 邦訳:NHK出版
• 解説:運動不足が前頭前野や感情統制領域の発達を阻害する「空白期」を生むと記載。現代型教育の弊害も。
⸻
10. 『「やってしまう脳」を科学する』
• 著者:池谷裕二(東京大学薬学部教授)
• 出版社:講談社
• 解説:脳の抑制系・感情統制系が育っていないまま思春期以降に問題行動として噴出する=逆行現象と発達空白の関係を示唆。
• #発達の空白化
• #逆行現象
• #社会脳のスイッチ
• #脳のスイッチを入れる
• #前頭前野を育てる
• #非認知能力の育て方
• #子どもの自殺を防ぐ
• #教育虐待を見直す
• #Sパワーキッズプログラム
• #たった1球で未来が変わる



