発達の空白化・逆行現象とは?子どもの未来を救う社会脳の育て方

山崎憲治

山崎憲治

テーマ:子育て

なぜ?誰でもよかった⁈ 止まらない未発達な脳が引き起こす繰り返す連鎖


【誰でもよかった】
──衝動殺人や無差別暴力事件でよく耳にする言葉です。
この背景には、単なる個人の“異常性”では語れない、日本社会の深層に潜む“逆行現象”の連鎖があります。

逆行現象とは、発達の空白化により年齢相応に育たなかった脳が、未成熟な行動や感情で暴走する状態のこと。
近年、さまざまな形で社会問題化しています。



【増え続ける逆行現象の実例】

• ストーカー行為・つきまとい(共感力の欠如、依存性の強化)
• SNSでの誹謗中傷・晒し(倫理感・他者意識の未発達)
• 教員・保育士などによる性加害(共感性・抑制力の欠如)
• モンスターペアレント・教育現場での暴言(感情統制未発達)
• 煽り運転・暴言・逆ギレ(衝動制御の未熟)
• DV・家庭内暴力・虐待(怒りや不安をコントロールできない)
• 不登校・ひきこもり・依存症(環境変化に対する回避傾向)
• ニート・学業や就労放棄(挑戦力・自己効力感の欠如)
•飲酒運転(自己抑制機能、リスク予測機能)
• 自死(前頭前野機能不全)
• 「誰でもよかった」系の衝動犯罪(共感・想像・抑制機能の欠如)

これらはすべて“育っていない脳”が引き起こす逆行的行動です。
年齢は成人でも、脳の機能は未成熟なまま。社会で抑圧されたストレスや空虚感が暴力・加害・迷惑行為として爆発しているのです。



【機能していなかった加害者の脳領域とは?】


多くの加害者に共通して確認されているのが:
• 前頭前野の機能低下:感情制御・衝動抑制・未来の予測ができない
• 扁桃体の過活動/機能不全:怒り・恐怖・不安への異常反応
• 前帯状皮質の未発達:他者の痛み・共感力の不足

これらは、「理性・倫理・想像力」が未成熟な脳構造であることを示しています。

【ではなぜその脳は機能していなかったのか?】


答えは、幼少期にあるべきだった「発達のスイッチ」が入らないまま成長してしまったこと──つまり【発達の空白化】
にあります。

公園でのボール遊び禁止 、過保護な家庭環境、失敗や衝突から遠ざける教育…。
これらが、感情を統合する体験や、勝ち負け・挑戦・受容のプロセスを奪い、
「年齢だけ大人、脳は未発達」の状態、すなわち【逆行現象】を引き起こすのです。このような発達の空白化が、脳に“スイッチ”が入らないまま育つ子どもから→大人へと生み出しているのです。



【投げる力=生命活動獲得能力序列第一位】


人間が進化の過程で最後に獲得したのが「投げる力」です。
獲物を遠くから狙い、仕留め、仲間と協力しながら生き抜いたこの能力こそ、空間認知・判断・自己制御・共感性の原点。

投げる体験が脳にスイッチを入れる理由
• 前頭前野:判断・集中・感情統制
• 小脳:動作の調整+感情の安定
• 感覚統合野:視覚・聴覚・触覚の協調
• 扁桃体:過活動が沈静化し、不安が和らぐ

さらに、成功体験・他者とのやりとりを通して、共感性・自信・挑戦心=社会脳が育ちます。


【スーパーハードドッジの脳科学的効果】


「投げる・逃げる・当てる当てられる・受ける」という動作を、遊びながら繰り返す中で:
• 衝動の抑制
• 自己効力感の向上
• 他者との共感・信頼の育成
• フラストレーション耐性の発達

→ これらが自然と育ち“社会脳”が機能し始めます。



【実際に変化した子どもたちの事例】


Sパワーキッズに通うある男児は、キレることが多く、授業中も立ち歩いて教室外の校庭に勝手に出歩いたり。ところがスーパーハードドッジを継続するうちに、周囲と協調する力や自己制御力が育ち、今では「誰に対しても優しく穏やかに」特に年下の仲間達からは慕われるようになりました。学習意欲も出て、成績も上昇し中学卒業後志望高校へ進学できたことを報告に来てくれました。



【未来を変えるのは、おもいきり投げることから】


衝動犯罪や迷惑行為を根絶するには、罰や指導ではなく“発達の空白化の抑止”です。
被害者家族、遺族への償いや謝罪ではありません。欲しいものは当たり前のように迎えていた希望に満ち溢れていた明日です。取り戻したいのは二度と見ることができなくなったあの日の笑顔。

そしてそれは“投げる”というとても単純で簡単な『投げる』原始的かつ本質的な体験から始まります。

「もしあの加害者の脳にスイッチが入っていたら」
「もしその子が社会脳を育てられていたら」
そう思ったとき、私たちができることは明確です。







セミナー 防ごう発達の空白化と逆行現象 育てよう投力と社会脳


頭が良くなるスポーツ教室 スーパーハードドッジ他 YouTu
スイッチON!

安全におもいきり投げるを実現!スーパーハードドッジ(特許庁登録)・雪合戦ゲーム等YouTubeで確認




新1年生パパ・ママ応援特別企画



参考資料

■ 脳科学・発達の基礎理解に関する文献
1. 『脳の発達と発達障害』
 著:瀧 靖之(東北大学加齢医学研究所)
 出版社:講談社ブルーバックス
 → 発達期の脳構造と経験の影響に言及
2. 『子どもの脳を傷つける親たち』
 著:友田 明美(福井大学 小児科医・脳研究者)
 出版社:NHK出版
 → 教育虐待・逆行現象との関係、脳画像をもとにした証拠多数
3. 『脳を育てる運動遊び』
 著:柳澤 弘樹(松本短期大学)
 出版社:ぎょうせい
 → 感覚統合と神経発達における運動の重要性



■ 社会脳・非認知能力・自己制御に関する文献
4. 『社会脳の発達』
 著:瀧 靖之・信原 幸弘
 出版社:東京大学出版会
 → 共感・信頼・社会的意思決定と脳の関係を解説
5. 『幼児のための非認知能力を育てる本』
 著:ポール・タフ(Paul Tough)
 邦訳出版社:英治出版
 → 非認知能力=人生の成功を支える力と紹介



■ 行動心理学・衝動性・逆行現象関連
6. 『「やってしまう脳」を科学する』
 著:池谷 裕二(東京大学薬学部教授)
 出版社:講談社
 → 脳の衝動性・抑制機能のメカニズム解説
7. 『発達障害と犯罪』
 著:佐々木 司(精神科医・犯罪心理)
 出版社:幻冬舎新書
 → 社会適応の失敗と脳機能不全による行動異常の相関



■ 社会的背景・教育政策・子ども自殺に関する資料
8. 『子どもの幸福度 世界比較』ユニセフ Innocenti Report Card
 → 日本は精神的幸福度32位/38か国中(2020)
 URL:https://www.unicef-irc.org/
9. 『令和6年版 子ども・若者白書』(内閣府)
 → 不登校、自殺、いじめ、逆行現象の統計と分析
10. 『厚生労働省 自殺対策白書』2024年版
 → 10〜20代の死因トップが「自殺」という衝撃的事実

• #発達の空白化
• #逆行現象
• #社会脳
• #子どもの自殺を防ぐ
• #前頭前野
• #非認知能力
• #教育虐待
• #脳のスイッチを入れる
• #たった1球で未来が変わる
• #Sパワーキッズプログラム

\プロのサービスをここから予約・申込みできます/

山崎憲治プロのサービスメニューを見る

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

山崎憲治
専門家

山崎憲治(教育アドバイザー)

firstball

独自開発の運動プログラムや学習プログラムで運動能力を伸し、やる気や集中力、脳の認知機能(理解・判断・記憶・思考等)を高めて学習することで学力も向上する文武両道実現。心身共に子どもの健やかな成長を育む。

山崎憲治プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

子どもの運動と学習についてのプロ

山崎憲治プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼