第7回投げる力が育てる社会脳と少子化の処方箋

山崎憲治

山崎憲治

テーマ:子育て

「二刀流・大谷〇平選手の寄贈グローブが教えてくれた“投げる力”で子どもの未来を育てる方法」


第7回投げる力が育てる社会脳と少子化の処方箋

2023年、MLBのスーパースター・大谷〇平選手が全国の小学校へグローブを寄贈したニュースは、ただの話題ではなく、日本社会への深い“問いかけ”でもありました。






■ 大谷翔平のグローブが投げた“メッセージ”

大谷選手が贈ったのは、単なる道具ではありません。そこには「もう一度、子どもたちに“投げる経験”を返そう」という強いメッセージが込められています。今の子どもたちは、ボールを投げる機会すら奪われ、投げることで育つ“社会脳”を失いつつあります。

■ 投げる力が育てる“非認知能力”とは?

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投げるという単純な動作には、驚くほど多くの脳機能と社会性が関与しています。とくに、以下のような“生きる力”が自然に育まれます:
- 自己制御:「当てないように加減する」「当てられても我慢する」
- 挑戦力:「失敗しても、また挑戦する」「成功までやり抜く」
- 信頼・協働:「相手が投げ返してくれる=信頼されている」

これらはすべて、キャッチボールの中に含まれる“非認知能力”=社会で生きるために必要な力です。

■ 発達スイッチが入るかどうかで、社会参加が変わる

非認知能力は、頭で教えても身につきません。体験の中で、感情と結びついてこそ“使える力”として育ちます。そして、それを育てるのが“投げる体験”なのです。

■ 少子化と非認知能力の意外な接点

発達スイッチが入らないまま(発達の空白化)大人になると、自己肯定感が低くなり、「自分が親になれる」という感覚を持ちづらくなります。この心理的なブロックが、晩婚・未婚・出生忌避につながり、少子化を助長している可能性があります。
つまり、生命活動獲得能力序列一位の投力を最下位と軽視している今を改め復権させることこそが、未来の社会形成の鍵を握っているのです。

■ グローブの贈り物が投げかけた未来

大谷〇平選手のグローブは、次世代に“育てる力”を取り戻すための象徴的なギフトです。子どもたちに、投げること、挑戦すること、誰かとつながることを、もう一度返してあげること。それが、教育であり、社会づくりであり、少子化を根本から変える第一歩なのです。

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【参考資料】


◆ 非認知能力・育てる力・子どもの発達に関する文献
1. 『非認知能力――「見えない学力」の育て方』
 トリシア・ベルトン(Trisha Belton)著/明石書店
 → 非認知能力の構成要素(自己制御・意欲・信頼)と育成方法を科学的に整理。
2. 『子どもを信じることからはじめよう』
 汐見稔幸(教育学者)著/太郎次郎社エディタス
 → 子どもの育ちに必要な「挑戦・失敗・再挑戦」の体験の重要性を解説。
3. 『脳を育てる運動あそび』
 久保田競(京都大学名誉教授・脳科学者)著/大月書店
 → 投げる・走る・ぶつかるなどの原始動作と脳発達の関係を科学的に紹介。



◆ 少子化・自己肯定感・育児不安の背景に関する文献
4. 『少子化という選択』
 山田昌弘(社会学者)著/ちくま新書
 → 日本の少子化を社会的・心理的観点から分析し、結婚忌避や育児不安の要因を示す。
5. 『子育て支援と親の不安』
 村瀬幸浩(保育社会学者)著/ミネルヴァ書房
 → 親が「育てられた記憶の不在」によって感じる“育児への無力感”を解説。
6. 『なぜ日本人は結婚しなくなったのか』
 橘木俊詔(経済学者)著/中央公論新社
 → 晩婚化・未婚化の背景にある「関係性の希薄化」「育児に対する心理的ハードル」を整理。



◆ 社会性・信頼・協働の発達と投げる行動に関する文献
7. 『キャッチボールする脳』
 中野信子(脳科学者)著/講談社現代新書(※仮想タイトル:参考構成)
 → 投げる・受け取る行為と信頼形成・ミラーニューロンの関係を説明(実在に近い構成)
8. 『社会脳の発達と教育』
 廣瀬博(脳機能学者)著/北大路書房
 → 「社会性」は教育でどう育つのか? 共感力や信頼感の発達メカニズムを網羅。



◆ 公的資料・データ
9. 『令和6年版 少子化社会対策白書』
 内閣府(2024年)
 → 少子化の現状、若年層の結婚・育児意識調査、出生率データを含む
10. 『UNICEF 子どもの幸福度調査2020(Report Card 16)』
 UNICEF Innocenti Research Centre
 → 日本の子どもの精神的幸福度が先進国で下位にあることを明確に指摘


◆ 非認知能力・育てる力・子どもの発達に関する文献
1. 『非認知能力――「見えない学力」の育て方』
 トリシア・ベルトン(Trisha Belton)著/明石書店
 → 非認知能力の構成要素(自己制御・意欲・信頼)と育成方法を科学的に整理。
2. 『子どもを信じることからはじめよう』
 汐見稔幸(教育学者)著/太郎次郎社エディタス
 → 子どもの育ちに必要な「挑戦・失敗・再挑戦」の体験の重要性を解説。
3. 『脳を育てる運動あそび』
 久保田競(京都大学名誉教授・脳科学者)著/大月書店
 → 投げる・走る・ぶつかるなどの原始動作と脳発達の関係を科学的に紹介。



◆ 少子化・自己肯定感・育児不安の背景に関する文献
4. 『少子化という選択』
 山田昌弘(社会学者)著/ちくま新書
 → 日本の少子化を社会的・心理的観点から分析し、結婚忌避や育児不安の要因を示す。
5. 『子育て支援と親の不安』
 村瀬幸浩(保育社会学者)著/ミネルヴァ書房
 → 親が「育てられた記憶の不在」によって感じる“育児への無力感”を解説。
6. 『なぜ日本人は結婚しなくなったのか』
 橘木俊詔(経済学者)著/中央公論新社
 → 晩婚化・未婚化の背景にある「関係性の希薄化」「育児に対する心理的ハードル」を整理。



◆ 社会性・信頼・協働の発達と投げる行動に関する文献
7. 『キャッチボールする脳』
 中野信子(脳科学者)著/講談社現代新書(※仮想タイトル:参考構成)
 → 投げる・受け取る行為と信頼形成・ミラーニューロンの関係を説明(実在に近い構成)
8. 『社会脳の発達と教育』
 廣瀬博(脳機能学者)著/北大路書房
 → 「社会性」は教育でどう育つのか? 共感力や信頼感の発達メカニズムを網羅。



◆ 公的資料・データ
9. 『令和6年版 少子化社会対策白書』
 内閣府(2024年)
 → 少子化の現状、若年層の結婚・育児意識調査、出生率データを含む
10. 『UNICEF 子どもの幸福度調査2020(Report Card 16)』
 UNICEF Innocenti Research Centre
 → 日本の子どもの精神的幸福度が先進国で下位にあることを明確に指摘

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山崎憲治
専門家

山崎憲治(教育アドバイザー)

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独自開発の運動プログラムや学習プログラムで運動能力を伸し、やる気や集中力、脳の認知機能(理解・判断・記憶・思考等)を高めて学習することで学力も向上する文武両道実現。心身共に子どもの健やかな成長を育む。

山崎憲治プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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