「二刀流・大谷〇平選手の寄贈グローブが教えてくれた、“投げる力”で子どもの未来を育てる方法」

山崎憲治

山崎憲治

テーマ:子育て

「二刀流・大谷〇平選手の寄贈グローブが教えてくれた、“投げる力”で子どもの未来を育てる方法」

前回コラムでご紹介しました
成功する子育てとは?『二刀流大谷〇平選手の“投げる力”が、実はすべての子育てのヒントだった!』からタイトルを上記タイトルへ変更します。




第1回「なぜ今、子どもに“投げる力”が必要なのか?」





現代の子どもたちが直面する多くの問題――「集中できない」「やる気が出ない」「我慢できない」「つながれない」。
それらは、心や能力の問題のように見えて、実は**発育発達の“空白”**に起因している可能性があります。

その空白の中心にあるのが、「投げる」動作の喪失です。

実は、“投げる力”は人類の生命活動獲得能力の中で、最も高度かつ後期に獲得される能力――つまり、獲得能力序列の一位
に位置づけられる動作です。
なぜなら、投げるには空間認知・筋出力のコントロール・タイミング・判断・前頭前野による自己制御など、身体と脳のすべてが総動員されるからです。

人類は進化の中で「石を投げる力」を手に入れ、狩猟し、生き延びてきました。
それはまさに、生きるための“原始本能”であり、最も人間らしい力といえます。

しかし現代では、危ない・迷惑・意味がないという価値観のもと、「投げる」は教育や遊びから消されてしまいました。
そして今、最も高次な発達の象徴だった“投げる力”が、教育現場で最も軽視される力となってしまったのです。

結果として、子どもたちは「挑戦できない」「他人と関われない」「社会に耐えられない」などの困難を抱えやすくなりました。

「投げる力の復権」は、未来を守るための鍵です。
それは単なる運動ではなく、脳を整え、心を育て、生きる力を再起動する行為なのです。


新1年生ママ・パパ応援企画ページ←コチラ

【参考資料】

書名 著者 出版社/発行年
『脳を鍛えるには運動しかない』 ジョン・J・レイティ(John J. Ratey) NHK出版/2009年

『動的平衡』 福岡伸一 木楽舎/2009年

『子どもの脳を育てる運動遊び』 久保田競・久保田カヨ子 小学館/2006年

『子どもの非認知能力を育てる』 多鹿秀継 日本評論社/2020年

『前頭葉を鍛える』 林成之 日本文芸社/2010年

『非認知能力 子どもが幸せになるために必要な力』 ポール・タフ(Paul Tough) 英治出版/2017年

『人はなぜ投げたがるのか』 村田浩一 講談社現代新書/2013年

『脳と身体をつなぐ感覚統合』 柳澤弘樹 黎明書房/2015年

『子どもが育つ魔法の言葉』 ドロシー・ロー・ノルト PHP研究所/1999年

『幼児のうつ』 岡田尊司 幻冬舎新書/2021年

#投げる力 #投力 #生命活動獲得能力 #Sパワーキッズ #前頭前野 #非認知能力 #発達支援 #スーパーハードドッジ #現代の子育て #たった1球がすべてを変える

\プロのサービスをここから予約・申込みできます/

山崎憲治プロのサービスメニューを見る

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

山崎憲治
専門家

山崎憲治(教育アドバイザー)

firstball

独自開発の運動プログラムや学習プログラムで運動能力を伸し、やる気や集中力、脳の認知機能(理解・判断・記憶・思考等)を高めて学習することで学力も向上する文武両道実現。心身共に子どもの健やかな成長を育む。

山崎憲治プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

子どもの運動と学習についてのプロ

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ福岡
  3. 福岡の出産・子育て・教育
  4. 福岡の幼児教育・幼児教室
  5. 山崎憲治
  6. コラム一覧
  7. 「二刀流・大谷〇平選手の寄贈グローブが教えてくれた、“投げる力”で子どもの未来を育てる方法」

山崎憲治プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼