大谷選手の寄贈グローブから考える6 スポーツも勉強もできる子に 二刀流に育てる方法!【事例あり】
「二刀流・大谷〇平選手の寄贈グローブが教えてくれた、“投げる力”で子どもの未来を育てる方法」
前回コラムでご紹介しました
成功する子育てとは?『二刀流大谷〇平選手の“投げる力”が、実はすべての子育てのヒントだった!』からタイトルを上記タイトルへ変更します。
第1回「なぜ今、子どもに“投げる力”が必要なのか?」
現代の子どもたちが直面する多くの問題――「集中できない」「やる気が出ない」「我慢できない」「つながれない」。
それらは、心や能力の問題のように見えて、実は**発育発達の“空白”**に起因している可能性があります。
その空白の中心にあるのが、「投げる」動作の喪失です。
実は、“投げる力”は人類の生命活動獲得能力の中で、最も高度かつ後期に獲得される能力――つまり、獲得能力序列の一位
に位置づけられる動作です。
なぜなら、投げるには空間認知・筋出力のコントロール・タイミング・判断・前頭前野による自己制御など、身体と脳のすべてが総動員されるからです。
人類は進化の中で「石を投げる力」を手に入れ、狩猟し、生き延びてきました。
それはまさに、生きるための“原始本能”であり、最も人間らしい力といえます。
しかし現代では、危ない・迷惑・意味がないという価値観のもと、「投げる」は教育や遊びから消されてしまいました。
そして今、最も高次な発達の象徴だった“投げる力”が、教育現場で最も軽視される力となってしまったのです。
結果として、子どもたちは「挑戦できない」「他人と関われない」「社会に耐えられない」などの困難を抱えやすくなりました。
「投げる力の復権」は、未来を守るための鍵です。
それは単なる運動ではなく、脳を整え、心を育て、生きる力を再起動する行為なのです。
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【参考資料】
書名 著者 出版社/発行年
『脳を鍛えるには運動しかない』 ジョン・J・レイティ(John J. Ratey) NHK出版/2009年
『動的平衡』 福岡伸一 木楽舎/2009年
『子どもの脳を育てる運動遊び』 久保田競・久保田カヨ子 小学館/2006年
『子どもの非認知能力を育てる』 多鹿秀継 日本評論社/2020年
『前頭葉を鍛える』 林成之 日本文芸社/2010年
『非認知能力 子どもが幸せになるために必要な力』 ポール・タフ(Paul Tough) 英治出版/2017年
『人はなぜ投げたがるのか』 村田浩一 講談社現代新書/2013年
『脳と身体をつなぐ感覚統合』 柳澤弘樹 黎明書房/2015年
『子どもが育つ魔法の言葉』 ドロシー・ロー・ノルト PHP研究所/1999年
『幼児のうつ』 岡田尊司 幻冬舎新書/2021年
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