第8回防ごう発達の空白化と逆行現象 育てよう!投力と社会脳
「我慢できない大人に育つ子どもの背景“|非認知能力の育たない時代と“投力低下”の関係」
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なぜ今、迷惑行為が平気な「自立できない大人」「我慢できない大人」が増えているのでしょうか。
その背景にあるのが、幼少期の遊び 特に“投げる力=投力”の極端な低下です。
本来、子どもは遊びの中で「感情をコントロールする」「順番を守る」「人との距離を測る」といった、**非認知能力(社会性・自制心・やり抜く力)**を自然に身につけていきます。
なかでも“投げる”という行為は、前頭前野(感情のブレーキ)・小脳(バランスと集中)・体性感覚・視覚認知を同時に働かせる、脳の総合トレーニングです。
投げるためには「待つ」「加減する」「狙う」など、瞬時の判断と抑制が求められます。
これが繰り返されることで、衝動を抑え、行動を調整し、成功と失敗を受け入れる力が育つのです。
しかし今、都市部の公園では「ボール遊び禁止」、家庭では画面中心の生活──
その結果、投げる体験が激減し、前頭前野の働きが育たない子どもが増加しています。
その影響は深刻です。
・失敗に耐えられない
・注意が続かない
・他人との間合いが取れない
・感情の爆発を自制できない
→ こうした子どもたちが、大人になっても「社会的な成熟」に至らず、職場・人間関係・家庭の中でさまざまな軋轢を生んでいるのです。
つまり、投げる力の低下=非認知能力の育成不全=我慢できない社会の拡大。
今求められているのは、「教えること」より先におもいっきり「投げさせること」。
ボールひとつで、“自立できる脳”は取り戻せるのです。
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【参考資料】
1. 『脳を鍛えるには運動しかない!』
• 著者:ジョン・J・レイティ(Harvard医学大学院 精神科教授)
• 出版社:NHK出版
• 内容要約:有酸素運動や反応を伴う身体活動(投動作など)は、前頭前野・小脳・海馬を活性化させ、感情制御・集中・非認知能力を総合的に高める。学力・行動・メンタルにも深く関与。
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2. 『子どもの脳を伸ばす運動遊び』
• 著者:久保田 競(京都大学名誉教授・脳生理学者)、久保田カヨ子
• 出版社:講談社
• 内容要約:ボール投げ・キャッチ・ジャンプなどの動作は、前頭前野や運動野、感覚統合の発達を促進し、社会性・集中力・自己調整力を育てると解説。
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3. 『非認知能力を育てる』
• 著者:ポール・タフ(Paul Tough)
• 出版社:英治出版
• 内容要約:GRIT(やり抜く力)、自己効力感、協調性、感情コントロールなどの「非認知能力」は、遊び・挑戦・失敗・身体経験を通じてのみ育つと教育研究・実例をもとに示す。
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4. 『感情的にならない子どもの育て方』
• 著者:友田 明美(医学博士・小児精神科医・脳科学者)
• 出版社:NHK出版
• 内容要約:前頭前野や小脳の発達不足が、キレやすさ・衝動性・不安定な行動に直結するとし、身体活動・感覚刺激・遊びの重要性を脳画像研究とともに解説。
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5. 『人間の発達と感情のコントロール』
• 著者:岡田尊司(精神科医・作家)
• 出版社:筑摩書房
• 内容要約:子どものうちに適切な感情調整の回路が作られないと、大人になっても自制心や共感性が未熟なまま残ること、早期介入の重要性を述べる。
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6. 『感覚統合で子どもが変わる』
• 著者:藤原 里美(作業療法士)
• 出版社:合同出版
• 内容要約:感覚刺激と運動(特に“投げる・避ける・逃げる”など)を通じて、神経回路を統合し、落ち着き・協調性・自信が回復する事例を紹介。発達障害傾向の支援にも有効。
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