子育て世代、知っておきたい。 子どもの運動の必要性やその効果!!
小1の壁とは?入学直後に親子を襲う“見えない不安”とその解決法
「朝になると泣いて行きたがらない」「帰宅後に癇癪を起こす」「友だち関係が不安定」
——これは多くの保護者が、小学1年生のゴールデンウィーク前後に経験する悩みです。いわゆる**「小1の壁」**。その正体は、子どもだけでなく、親もまた“適応”を求められる心理的・生活的ハードルにあります。
脳科学観点
6〜7歳の子どもは**前頭前野(感情のコントロールや判断をつかさどる領域)**がまだ未成熟。そのため、慣れない集団生活や時間管理へのストレスを上手に処理できず、**家で爆発する(リバウンド現象)**ことがよくあります。また、親から離れて過ごす時間が増えることで不安が増幅されるのも自然な反応です。
行動心理学観点
「小学校=未知の世界」への適応には**安心できる拠点(安全基地)**の存在が不可欠です。つまり、子どもが学校で頑張るには、家庭での共感・肯定・安心感がカギ
となります。
では、どうすれば“壁”を乗り越えられるのでしょうか?
まず大切なのは、「できたこと」に目を向け、毎日少しずつの成功体験を積ませること。
たとえば「今日はランドセルを自分で片付けたね!」と声かけするだけでも、**自己肯定感と報酬系(脳のやる気システム)
**が刺激され、前向きな気持ちが育ちます。
また、**帰宅後は“感情のガス抜きタイム”**
として、無理に質問せず、スキンシップや自由遊びを取り入れるのも効果的です。行動心理学では、感情の受け止め→共感→方向づけが子どもの安定には欠かせないとされています。
親自身も「完璧な対応」を目指すのではなく、「今日も一緒に頑張った」と自分をねぎらう視点を持つことで、親子の安心の土台がより強固になります。
小1の壁は“成長の階段”のひとつ。焦らず、子どもの“今”に寄り添うことで、確実に乗り越えていけます。
※参考文献リスト
小1の壁・就学準備・適応支援
1. 『小1プロブレム ― 学校になじめない子どもたち』
著者:無藤 隆
2. 『「小1の壁」に負けない!家庭でできる就学準備』
著者:汐見 稔幸
⸻
■ 脳科学・発達支援・感情コントロール
3. 『子どもの脳を伸ばす しつけと育て方』
著者:成田 奈緒子
4. 『脳を鍛えるには運動しかない!』
著者:ジョン・J・レイティ
訳者:野中香方子
5. 『からだで育てる子どもの心と脳』
著者:山口 創
⸻
■ 行動心理学・感情の発達と支援
6. 『子どもの「心の発達」がよくわかる本』
著者:榊原 洋一
7. 『マシュマロ・テスト 成功する子・しない子』
著者:ウォルター・ミシェル
訳者:早川書房編集部
⸻
■ 感覚統合・運動療育・親子関係
8. 『感覚統合と子どもの発達』
著者:柳澤 健/日本感覚統合学会 編集
9. 『幼児期の脳を育てる運動遊び』
著者:柳澤 弘樹
10. 『子どもの脳の育て方 ― 「愛着」と「自律性」を育むために』
著者:ダニエル・J・シーゲル、ティナ・ペイン・ブライソン
訳者:岩坂 彰
#子育て #教育 #非認知能力 #習い事 #頭が良くなるスポーツ教室



