「小4から成績が止まる子の共通点|新小1ママパパが今から知っておきたい“脳の土台”の話」

山崎憲治

山崎憲治

テーマ:子育て

「小4から成績が止まる子の共通点|新小1ママパパが今知っておきたい“脳の土台”の話」




「うちの子、小1のときはなんでもよくできたのに…」
「頑張ってるのに、小4くらいから急に伸び悩み始めた」
そんな声をよく耳にします。実はこれ、小学校あるあるの“見えない落とし穴”。
そして、それは新1年生の今だからこそ、防げることなのです。




■ 小4からの“学力失速”には脳科学的な理由がある



小学校4年生以降、学習内容は大きく変化します。
暗記中心から、読解力・思考力・論理的判断力などの「前頭前野の働き」が求められる内容へと高度化していきます。

この時に重要なのが、「学力の土台=脳の発達状態」です。
0~6歳の間に、感覚・運動・言語・感情をバランスよく刺激されてこなかった子は、脳の深部から前頭前野へのネットワーク(神経回路)が弱く、情報処理や集中、思考が苦手になりやすいのです。



■ 行動心理学から見た“自分で考えられない子”の特徴


行動心理学では、幼少期に「自分で考えて行動する経験」が不足していた子どもは、指示待ち・失敗を恐れる・挑戦しない傾向が強くなるといわれています。
これは、小学校後半からの“自学自習・応用的思考”に大きく影響します。

つまり、「早くから〇〇〇」ことが、逆に**“考える力を奪ってしまった”**可能性もあるのです。




■ ゴールデンタイムを逃さず“脳の土台”を育てよう


人間の脳は6歳までに約90%が完成するといわれています。
この“ゴールデンタイム”に、しっかり体を動かし、遊び、対話を通じて五感を刺激することが、「学力が伸び続ける脳回路づくり」に直結するのです。




■ 高強度の運動やボール遊びが脳に効く理由



最近の研究では、判断力・瞬時の反応・空間認知を必要とするボール運動や、
ジャンプ・ダッシュなどの高強度の運動が、前頭前野や運動野・感覚野などの広範な脳領域を活性化し、結果的に学力の発達にもポジティブな影響を与えることがわかっています。

遊びながら「脳を鍛える」ことこそが、将来の学力の“真の土台”なのです。



■ まとめ|小1の今が、将来の分かれ道



先取り教育や知識の詰め込みでは防げない“失速”。
でも、今この時期に「遊びながら脳を育てる」選択ができれば、
お子さまの未来は大きく変わります。

小1の今こそ、“考えられる子”になる準備期間。
先回りするより、しっかり“脳の土台”を整えてあげましょう。


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※参考図書

1.『幼児教育と脳』/篠原菊紀(新曜社)
2.『子どもの脳の育て方』/成田奈緒子(汐文社・青春出版社)
3.『脳を鍛えるには運動しかない』/ジョン・J・レイティ(NHK出版)
4.『感覚統合が子どもの脳を育てる』/柳澤弘樹(講談社+α新書)
5.『子どもの脳を育てる感覚統合あそび』/伊藤利江(合同出版)
6.『非認知能力が子どもの未来を変える』/ポール・タフ(英治出版)
7.『子どもの「考える力」は遊びで育つ』/高橋孝雄(ポプラ社)

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山崎憲治(教育アドバイザー)

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独自開発の運動プログラムや学習プログラムで運動能力を伸し、やる気や集中力、脳の認知機能(理解・判断・記憶・思考等)を高めて学習することで学力も向上する文武両道実現。心身共に子どもの健やかな成長を育む。

山崎憲治プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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