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清野隆

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清野隆(せいのたかし) / マンション管理士

マンション管理トータルサポート

コラム

管理会社変更について(リプレイス)

2017年8月23日

コラムカテゴリ:住宅・建物

私自身が自宅マンションの理事長をさせて頂いた頃に管理会社変更を画策したことがあります。きっかけは、管理会社の中間マージンが常識外れだったことでした。また、管理の方式も、設備管理については、H社というエレベーターメンテナンス会社に「丸投げ」の状態でした。金額的に具体的な数字を示すと管理委託費中の給水設備のメンテナンスの費用について、実際に施工している業者にそのエレベーターメンテナンス会社は、「72,000円」の支払いをし、管理会社は管理組合から、なんと「150,000円」を徴収していたのです。作業中に管理会社、エレベーターメンテナンス会社は、立ち会うこともなく、いわゆる完全な「ペーパーマージン」でした。「何もせずして、利益だけ受け取る。」まさに「不労所得」以外、他ならないものでした。また、管理会社社員も「上から目線」であり「管理をさせて頂いています」という姿勢は一切なく、「住民よ。管理をしてやっているのだよ。」という姿勢でした。そこで、ある管理会社に管理業務費の見積もりを取得したところ、一ヶ月あたり、「50万円」年間で「600万円」の節減できるものでした。理事会を開催し、組合員に対しては掲示板等で広報しましたが、組合員の一人が「年間600万円なんて一人分の経費だから払ってあげてもいいと思うよ。」と、私の活動は全く否定されました。因みにその発言をした組合員は、公務員の方で、民間企業にお勤めの方のような経費節減という意識は薄く、会社員が年収600万円を頂くことがどれだけ大変なのか理解して頂けないのだろうと思いました。結局、管理会社の変更はできないまま、理事長の任期は終了しました。
しかし、私のマンションを管理しているN社は、小倉南区湯川新町にあるマンションは管理委託契約を解除され他の管理会社に管理業務を委託しており、更には小倉北区日明にあるマンションも同様に他社に取られていました。私のマンションだけ残ったのは、上記2棟の管理組合に比べて、組合員の方が、管理組合運営に関心が薄かっただけだと思いました。
上記2棟のマンションの居住者は「管理会社を変えて本当に良かった。」「他の管理会社の話を聞くことで、私たちは洗脳されていた事に気づくことができました。」など管理会社変更に対する肯定的意見を言っているようです。
分譲マンションを購入し、管理組合員の一員になったら、「管理組合運営はこのままでいいのか。」「管理会社は今の会社に本当に任せていいのか。」など疑いの目を向けることが必要と思います。他の管理会社の話を聞く、マンション管理無料相談に行ってみる、マンションセミナーに参加してみるなど、マンション管理に関し、情報を得る機会はたくさんありますので、行動を起こしてみませんか。

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