不祥事を国土交通省へ報告していないマンション管理会社は存在する ~行政処分を一度も受けた事がないというアピールポイントは信じるべきか~
現在、雑排水管洗浄清掃は、ほとんどのマンションでは、「高圧洗浄」が主流となっているのではないでしょうか。以前は、スネークワイヤーを使用した方法を採用していたマンションもありましたが、この方法では、排水管内部の汚れ、詰まりを完全に取り除くことができず、詰まりの原因となる固形物を取り除くというより「穴」を開けるような感じでした。
「高圧洗浄」方式は、管内に高圧洗浄用ノズルを差し込み管内の汚れを高圧水で洗い流すという方法です。この方法であれば、管内の汚れ、固形物を取り除く事ができます。
この高圧洗浄用ノズルは、「金属製」と「耐圧ビニール製」があります。排水管は全て直管になっていなくて、直角に曲がっている部分、45度に曲がっている部分があります。高圧洗浄用ノズルは、各住戸の排水管枝管から排水管立管に繋がる部分まで奥深く差し込んでいき、差し込んだあとは引き抜いて行きます。引き抜く際に高圧洗浄用ノズルは、排水管の「曲がり部分(直角、45度)」を擦ります。
「金属製」の高圧洗浄用ホースを使用すると、「曲がり部分」をホースが擦れる際に、「曲がり部分」の管を削る可能性があります。更に排水管が経年劣化により老朽化していると損傷する可能性がさらに高くなり、この損傷が原因で排水する際に漏水すると思われます。しかし、「耐圧ビニール製」を使用していた場合は、「曲がり部分」でノズルが擦れたとしても管を傷つける可能性は低くなります。
現在、作業している雑排水管洗浄清掃の業者は、部屋内にてどのようなホースを使用しているか、気を付けて確認してみてはどうでしょうか。