【激闘第2弾】〜壱岐の朝に吹く風〜
なぜ走るのか?──それは「自分を取り戻す」ためだった
ウルトラマラソン。
その言葉を口にすると、
よく「100kmなんて、
何が楽しいの?」と聞かれます。
正直、楽しいばかりじゃありません。
苦しさも、孤独も、葛藤もある。
それでも私は、
人生10度目のウルトラマラソンに挑みました。
この2年間は、
2度連続の途中リタイア。
自信も揺らぎ、
もうやめようかとも思った。
けれど、今年の秋。
私は再び走り出すことを決めました。
もちろん舞台は毎年出場している
『壱岐ウルトラマラソン』
そしてこの大会では6年ぶりの、
完走が叶ったのです。
出発直前まで、
心は仕事に置いてきぼりだった
大会前日。
仕事の案件を片付ける
ギリギリまで現場に立ち、
見積書の束をバッグに押し込み、
博多港から高速船に飛び乗りました。
壱岐へ向かう船の中、
心はまだ“現実”にしがみついていて、
正直、走る実感すら
湧いていませんでした。
そんな中、偶然隣に座ったのが、
壱岐のケーブルテレビ局でMCをしている女性。
なんと、その日の前夜祭で司会を務めるというのです。
MCは慣れてても
「人前で話すのは緊張するんです」
という彼女に、
私は自然とこう返していました。
「あなたの声なら、きっと大丈夫です」
その瞬間、私自身の中の緊張も
スッとほぐれていったのです。
壱岐の風が“仕事脳”を洗い流してくれた
上陸してすぐ、同じ船に乗ってた
美穂さん(管理栄養士)と再会し、
地元の魚料理を囲んでのランチタイム。
食事をしながら、ようやく心も身体も、
“走る自分”に戻っていく感覚がありました。
午後はレンタカーでコースの下見。
1年前にリタイアした地点を確かめながら、
「あの時の自分」を越える覚悟を固めていきました。
香りや習慣で自分を整える方法を探している方へ
夜、島の空気に包まれて──祈りの前夜祭
夜はラン仲間と前夜祭へ。
壱岐牛、マグロのお刺身、壱岐焼酎…。
地元の方が心を込めて準備してくれた料理に、
「走り抜くための力」をもらったような気がしました。
宿に戻り、温かい湯船に浸かりながら、
心の中で何度も
「ありがとう」を唱えました。
この2年、何度も諦めた自分。
それでも、また立ち上がった自分。
すべてを受け入れて、明日を迎えようと。
走ることは、自分を整え直す儀式なのかもしれません。
まとめ|“整えながら走る”という選択
マラソンは、単なるスポーツではなく、
「人生の鏡」です。
痛みも喜びも、すべてが映し出される。
だからこそ、私はまた走りたくなるのです。
完走できたこの旅を、
5回に分けて記していきます。
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続きのコラむはこちら
第2弾:嵐とともに始まった100kmの旅
第3弾:50kmを越えた先に待つ、孤独と希望
第4弾:限界の中で再会した“原点”
第5弾:完走と涙のゴール。祈りの結末



