100年後のミライのために森を創る
「また、来たくなる場所」には、
必ずワケがあります。
阿蘇の自然景観には、
ただ“綺麗な風景”以上の何かがあります。
その中心にあるのが、
ひっそりと呼吸を続ける森林たち。
阿蘇の森林は、観光資源としてだけでなく、
心を整える“体験”としての
『価値』を秘めているのです。
阿蘇地域の最大の魅力のひとつが、
なんといってもスケールの大きな自然景観です。
阿蘇五岳や外輪山が織りなす
雄大なカルデラ地形、そしてそこに
抱かれるように広がる草原や森林。
この立体的な自然の調和が、
訪れる人に“心の感動”を与えてくれます。
中でも森林の存在は、
風景の「静」を支える大切な役割を担っています。
たとえば、四季によって彩りを変える
南郷檜の森や、清らかな水源を育む広葉樹林。
こうした森の景色は、
ただ眺めるだけでなく、歩き、香りを感じ、
音に耳をすませることで
初めて“体験”として記憶に残ります。
また、近年では「森林セラピー」や
「森林浴」が注目されているように、
森に入ることで人は心理的にも生理的にも
リラックスできると科学的に証明されています。
つまり、阿蘇の森林は景観としてだけでなく、
「ココロとカラダを整える観光資源」
としての価値もあるのです。
そのうえ、森林は
地域の産業とも深くつながっています。
たとえば南郷檜のように、
観光で得た感動をお土産として持ち帰る──
それは「景色を買う」のではなく、
「記憶に残った森との出会いをカタチにする」
ものでもあります。
観光とは、非日常を味わうだけでなく、
「自分の暮らしを見つめ直す時間」でもあります。
阿蘇の森林は、
まさにその“小さなキッカケ”となる
存在なのです。
たとえば、南阿蘇を訪れたある家族は、
ふと立ち寄った森の遊歩道で、
ただ風の音と鳥の声に耳を澄ませながら
30分も歩いたといいます。
子どもたちが
「こんな静かな場所、東京にはないね」と
口にしたその言葉に、
両親は胸がいっぱいになったと話してくれました。
また、南郷檜を使ったアロマオイルや小物などを
「旅の記念」に買って帰った人たちが、
SNSで「家に帰っても
阿蘇の香りが残っていて癒される」と
紹介しているケースもあります。
つまり、阿蘇の森林は
「見て終わり」ではないのです。
訪れた人の五感と記憶に残る、
そして生活の中に持ち帰ることができる、
そんな観光資源としての広がりがあるのです。
森林＝観光地というイメージは
まだ少ないかもしれませんが、
阿蘇ではそれが少しずつ形になっています。
木を見て、森に触れて、
その奥にある文化や暮らしにも想いを馳せる──
そんな深い旅が、ここ阿蘇にはあります。
阿蘇の森林は、
美しい自然景観でありながら、
それだけにとどまらない。
観光資源として、体験や感情、
そして暮らしと結びついた
“生きた自然”なのです。
「また行きたい」と思える場所とは、
五感で感じた思い出が残る場所。
南郷檜の森、阿蘇の森林は、
きっとあなたの記憶にも
優しく刻まれるはずです。
次に旅をするときは、
“森に会いに行く”──
そんな旅のしおり体験
してみませんか？
