風が冷たい、空気がおいしい、景色がよい
でも阿蘇エリアは別格です
こう思われる方が多いのは事実です
「九州って、暖かいところでしょ？」
そんなふうに聞かれることがよくあります。
確かに“南国”のイメージがあるかもしれません。
海が近くて、日差しが明るくて、
のんびりとした空気が流れている――。
そんな印象を持つ人が多いのも、
きっと自然なことなのでしょう。
でも、もしそう思っているなら…
熊本・阿蘇を訪れたとき、驚くかもしれません。
標高1500メートル級の山々が並ぶ
阿蘇五岳（あそごがく）エリア。
この地は、九州の中でも
ひときわ厳しい自然が支配する場所です。
北側には阿蘇谷（あそだに）、
南には南郷谷（なんごうだに）。
この谷に囲まれた場所で、
年間平均気温はわずか13度ほど。
冬には気温がマイナス10度以下になることもあり、
雨風の強さや急峻な気温差は、
自然のままに身を置くものにとっては試練そのものです。
そんな環境の中で育まれる、
一本の木があります。
それが、南郷檜（なんごうひ）
ご神木のDNAを受け継ぐ、
特別な“生きた神木”。
このひのきは、
他の産地のものと比べても、
圧倒的に成長がゆっくり。
けれどそのぶん、
目が詰まり、
芯が太く、
病気にも強い
言うなれば
「自然に鍛えられた木」
なのです。
この地域の檜は、
熊本県によってブランド化も進められており、
まさに特別な風土の賜物（たまもの）
さらに特徴的なのが、
阿蘇山が育んだ火山由来の大地の力
リモナイトをご存知でしょうか？
また阿蘇の大地には、
リモナイト
と呼ばれる鉄分やミネラルが豊富な
「魔法の土」
が眠っており、
湧き出す水もまた非常に良質。
その養分を根から吸い上げ、
ひのきは静かに、そして力強く育ち続けます。
厳しい寒さ、強い風、豊かな土と水。
どれか一つでも欠けていたら、
この檜は今のようには
育たなかったかもしれません。
そして忘れてはならないのが、
この木はただの天然木ではないということ。
代々、選ばれた「ご神木」から
挿し木で受け継がれてきた、
まさに神の記憶を継ぐ木
なのです。
“呼吸をし続ける”とされるこの木は、
暮らしの中に置かれることで、
空間を清め、心を整え、
エネルギーを満たしてくれます。
見た目の美しさはもちろん、
香り、氣、そして手にした
瞬間の存在感まで。
それは「ただの木材」とは、
まったく違う“生きた存在”。
阿蘇の大自然が、
100年という時をかけて育んだ、南郷檜。
その力を、あなたの暮らしに迎えてみませんか？
