福岡市住宅設計者が伝える社会認識が少ないこと・電磁波過敏症
上記写真は、二階の床部分を直接的に支える「無垢材の根太」工事の状況です。
近年は「無垢材の根太」をなくし、厚さ24mm、28mmの合板を使う場合が多く、合板の場合は作業時間が短くなり、人件費を削減できます。さらに合板は製品のバラつきが少ないという理由で、強度計算が容易で、耐震等級を取得できる状況です。このように、合板は様々なメリットがあります。
しかし、紙面上の強度計算(合板の場合)で、強度確保しても、シックハウスの影響が大きくなるというデメリットはあります。
そもそも、日本において数百年の歴史のある伝統的な寺社建築物には『合板』は使わていません。強度確保は「無垢材の筋かい」と、しっかりと根太組、火打ち梁で確保し、当時は、シックハウスという症状は存在していませんでした。紙面上の強度を優先するのか、健康的な素材を優先するのか、ジレンマはありますが、私自身が、ホルマリンに敏感で、合板で固められた建築物に居ると頭痛がする為に、理屈よりも、生理的に受け付けない状況です。実際に近年のほぼすべての木造建築物は「合板」の固まり(防腐剤として使われるホルマリンが合板を形成する接着剤に含まれており、それがシックハウスの原因の一つです。)といっても過言ではなく、新築住宅に住んでからの体調異変を感じる方がいらっしゃる事は事実です。(個人差があります。)
上記写真は、屋根部分の野地板です。弊社の場合は、杉板(無垢材)を貼っています。(この部分も、ほぼすべて近年建築される木造住宅の場合は、合板になります。)
工事アルバム(福岡市T様邸)
https://www.kiyotake.co.jp/constructions/6473/