福岡市住宅設計者が伝える社会認識が少ないこと・電磁波過敏症
【湿気が増える原因から室内環境を考える】 清武建設
あと、一か月程で、梅雨の季節になってしまいます。
雨天が続くと、屋外の方が、湿気を多く含んでいると考え、締め切った生活になる方も多いと思います。
しかし、室内よりも屋外の方が、雨天の日でも、湿度が低い場合がほとんどで、PM2.5等の影響が少ない時は、換気をおこなった方が良いです。
締め切っている室内状態であれば、湿気がどんどん蓄積され、屋外の湿度よりも、室内の湿度の方が高くなり、カビやダニが発生しやすい室内環境になってしまいます。
室内に湿気が蓄積される原因は、いろいろありますが、
① 人体の約60%が水分、新生児は約80%が水分で出来ています。その為、一人一日当たり、皮膚から0.6リット ル、 呼吸から0.4リットルの湿気を放出。
②キッチン(コンロ、炊事)等の調理による湿気の放出。
③洗濯物(室内干し)からの湿気の放出。
④ユニットバス(お風呂の残湯)からの湿気の放出。
⑤夏場のエアコンで、室内温度が低下すると、飽和水蒸気量も低下し、湿度が高くなる。
このように、室内においては、湿気が増える原因が多く、充分な換気と、除湿(湿度50%以下)が必要です。
湿気を好むカビやダニは、梅雨~夏場の場合、ホコリ1g中に、ダニ1,000匹、カビ胞子13万個という結果もあり、カビの胞子やダニのフン・死骸が原因で、アレルギ等になることもあります。
調湿効果のある建築資材(無垢材、珪藻土)、計画的な物干しスペースの設置、換気設備、空調設備の充実、日照条件etc、少しだけハード面(建物、設備)からの改善方法はありますが、湿度調整の為の換気、念入りなお掃除でホコリ等を断つ、
湿度計を設置し、確認しながら、自らの努力で、カビ、ダニが繁殖しにくい室内を確保する事も必要です。