トイレの内側の汚れの清掃ポイント
トイレ特有のアンモニア汚れは臭いの原因にも
トイレ掃除といえば、便器の掃除はみなさんこまめに行っていると思いますが、外側の汚れもチェックしてみましょう。
汚れ方は家族構成や使用頻度などで変わってきますが、トイレの汚れは意外に複雑で特殊です。ほかの部屋と同じようなホコリによる汚れもあれば、アンモニアやバクテリアを原因とするトイレ特有のもの、水まわりに発生する金属石けんなどさまざまです。
その中でも注意したいのがアンモニア汚れです。男性が立って用を足すと、便器の周りの床を中心に、壁や便器の外側などにも、思っている以上に尿が飛散します。放っておくとスリッパの裏について拡散し、臭いの原因にもなるので、毎日の拭き掃除をおすすめします。
拭き掃除には除菌剤の配合された使い捨てのシートが便利ですが、アンモニアはアルカリ性ですので、クエン酸の利用も有効です。スーパーなどで売っている粉末のクエン酸で、5%程度の水溶液を作り、床にスプレーして拭き取ります。飛散の少ない場所から先に、床、壁、便器の外側にスプレーして拭き取っていきましょう。
定期的に手洗い器のお手入れを
手洗い器にピンクの汚れがつくことがあります。これはバクテリアが繁殖したものです。中性洗剤をつけたスポンジでこするとすぐに落ちますが、バクテリアは温度と湿度と養分があれば、何度でも再発しますので、定期的なお手入れをおすすめします。
また、ザラザラとした白い汚れが付く場合がありますが、これは石けんや皮脂が、水道水の中のミネラル分と反応してできた「金属石けん」と呼ばれる汚れです。
初期段階では、トイレットペーパーに中性洗剤を染み込ませ、湿布したあとスポンジでこすると除去することができます。しかし、がんこな汚れとなるとなかなか落ちません。金属石けんの付着を予防するためにも、定期的に手洗い器を洗剤でお掃除することをおすすめします。
その他、気を付けたい場所
トイレのタンクも定期的にお手入れが必要です。便器の中が汚れやすい場合は、タンクの汚れが原因かもしれません。
簡単にお掃除する方法は、月に1回程度、カップ1杯の重曹を入れ、一晩置いて水を流します。洗浄効果と消臭効果が得られます。
また、トイレにもホコリは発生します。これは衣服の着脱の際に発生するものや、トイレットペーパーが原因のホコリなどです。
一方、人が手で触る部分は少しずつ皮脂による汚れが溜まってきます。皮脂汚れとホコリが一緒に付着することによって、黒ずみが発生する場合がありますので、ドアノブ、操作パネル、タンクの側面なども定期的に拭き掃除をしましょう。
目には見えないホコリ、汚れを一掃すると、空気が澄んだような快適さがあります。