北九州市の設計事務所GREENROOMDESIGN|なぜバリ島に拠点をつくりたいのか

桑原大樹

桑原大樹

テーマ:バリ島

私が初めてバリ島を訪れたのは20代の頃でした。

目的はサーフィンです。

毎年のように友人たちとバリ島へ通いました。

朝から海へ入り、ビンタンビールを飲み、また翌日も海へ向かう。

当時は建築の勉強をしているつもりなどありませんでした。

ただ、バリ島が好きだったのです。

バリ島には雨季と乾季があります。

季節によって風向きが変わり、サーフポイントも変わります。

乾季は西海岸。

雨季は東海岸。

日が暮れると涼しくなり、エアコンがなくても過ごせる。

昼間は暑くても海に入れば気持ち良い。

木陰に入れば驚くほど快適です。

自然と対立するのではなく、自然を受け入れながら暮らしている。

そんな感覚が、何度も通ううちに少しずつ体に染み込んでいったように思います。

それから20年以上が経ちました。

まさか自分がウブドでヴィラを設計することになるとは思ってもいませんでした。


〈左から現地設計事務所兼建設会社のコーさん、アリさん、現地不動産管理会社のアディさん、ライさん〉

好きで通っていた場所が、いつの間にか仕事につながっていたのです。

人生は本当に面白いものだと思います。

最近、バリ島に拠点を持ちたいという気持ちが強くなっています。

もちろん仕事のためでもあります。

でも、それだけではありません。

私が本当にやりたいのは、若い世代が世界に出るきっかけをつくることです。

海外へ行ってみたい。

海外で働いてみたい。

海外の文化に触れてみたい。

そんな気持ちはあるけれど、一人ではなかなか踏み出せない。

もし現地に私がいて、その一歩を後押しできるなら。

もし私が経験してきたことが少しでも役に立つなら。

そんな場をつくってみたいと思うようになりました。

それは若い頃にお世話になったバリ島への恩返しでもあります。

私は日本人の若者だけにメリットがある場所をつくりたいわけではありません。

日本の若者とインドネシアの若者が出会い、

お互いの文化を知り、

技術を学び合い、

一緒に成長していく。

そんな関係が理想です。



〈アディさんの自宅へ招待された私と妻〉

日本には日本の良い技術や考え方があります。

一方でインドネシアには、日本が学ぶべき柔軟さや価値観があります。

どちらかが教えるのではなく、

どちらも学ぶ。

そんな交流が生まれれば、両国にとって価値のある取り組みになると思っています。

建築を学ぶ人。

ものづくりに興味がある人。

海外に興味がある人。

そしてインドネシアの若者たち。

そんな人たちが集まり、交流し、新しい挑戦が生まれる。

いつか、そんな拠点をつくってみたい。

最近、そんなことを考えるようになりました。

20代の頃、サーフボードを抱えて歩いていた自分が、将来こんなことを考えるとは思いませんでした。

でも人生は不思議なものです。

好きな場所と長く付き合っていると、その場所が思いもよらない未来へ連れて行ってくれることがあります。

バリ島との付き合いは、まだまだ続きそうです。

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桑原大樹
専門家

桑原大樹(一級建築士)

有限会社GREENROOMDESIGN

暮らしの中の「好き」や「心地よい瞬間」を丁寧に伺い、それを住まいとして形にします。土地の特性を読み、光や風といった自然の力も大切にしながら、ご家族らしさが息づく家づくりをお手伝いしています。

桑原大樹プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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