ガラス瓶で試作中 【エッチング フラワーオブライフ 羽根】
社内研修で、製品にはならないピペット制作を体験した記録です。
バーナーでガラスを扱う工程を実際に体験し、加工のタイミングや感覚について学びました。
描くことと作ることの両方を通して見えた、ガラス製品の「向こう側」について書いています。
製品にならないピペットを作って、分かったこと

社内研修で、ピペット制作を体験しました。
もちろん研修用なので、製品として出荷されるものではありません。
それでも、この「製品にならないピペット」から、
思っていた以上に多くのことを学びました。
ガラスは、赤い間しか待ってくれない

実際にガラスをバーナーで焼いてみて、
とても印象に残ったことがあります。
ガラスは赤くなっている間だけ柔らかく、
その赤みが消えた瞬間、もう伸びません。
頭では理解していたつもりでしたが、
いざ自分で作ってみると、その「赤さ」がほとんど見えませんでした。
手元に集中するあまり、
「今が限界」というサインに気づけないのです。
ところが、人が作っている様子を横から見ていると、
ガラスの赤さがとてもよく分かりました。
初めてなのに、どこか見たことがある
ほぼ初めての作業なのに、
なぜか既視感があることにも気づきました。
理由を考えていて、
「あ、これだ」と思い当たったのが、
以前、チラシ用に描いたガラス加工工程のイラストです。
体験した後に見ると、意味が分かって面白い
ピペット制作を体験したあとで、
自分が描いたイラストを見返してみると、
以前とはまったく違って見えました。
「こういう機械があって、こういう流れなんだな」
という理解から、
「なぜここで支えているのか」
「なぜこのタイミングで引くのか」
そんな理由まで、自然と考えるようになったのです。
自動化されているのかな?という疑問
イラストを見ながら、
もう一つ、ふと浮かんだ疑問があります。
「実際は、もっと自動化されているのかな?」
描いていた当時は、
一定の条件で焼かれ、
一定の速度で引き伸ばされている――
そんなイメージを持っていました。
描いたときには見えていなかったものが、
作ったあとには見えてくる。
そして、
「自動化されているのかな?」という問いさえも、
体験して初めて生まれたものでした。
描いているときは全く分からなかった発の一つ一つが↑
体験したことで何に使われるものかわかりました。
描く前に体験していたら楽しかったろうな。
ガラスの向こう側を見るということ
外から見る視点と、内側に立つ視点。
描くことと、作ること。
その両方を行き来したことで、
ガラス製品の見え方が、
少し変わった気がしています。
次にピペットを手に取るとき、
私はきっと、
その向こう側にいる人の存在を思い出すと思います。


