納骨堂のエッチングガラスを制作中

松岡順子

松岡順子

テーマ:神仏エッチング

「こころを整えて描く、神聖な存在」

― 観音様と大仏様に込める敬意

お寺の納骨堂に使われているエッチングガラスは、静けさと美しさが調和した、特別な“こころのかたち”です。
とくに観音様や大仏様を描くときは、心を整え、深い敬意をもって向き合うことが大切になります。
それは、ただ模様を刻むということではなく、祈りや想いをそっと形にしていく、静かな時間の中での営みだからです。

エッチング 観音像 衝立 ガラス

エッチングガラスの制作には、細やかな技術が求められます。
だからこそ、まずは心を落ち着けて、穏やかな気持ちで作業に入ることが欠かせません。
もし心の中に不安や焦りがあると、手元にその揺らぎが現れてしまうこともあります。
そんな緊張感も、この仕事の大切な一面だと感じています。

私たちが描く観音様や大仏様は、単なる装飾ではありません。
それぞれに深い歴史や背景があり、多くの方々に愛され、希望を与えてきた存在です。
この“こころのかたち”を手がけることは、亡くなられた方への敬意を表し、
天上の安らぎをそっと届ける役割でもあると感じています。

大仏 仏像 エッチングガラス

現在も、納骨堂に納められる作品のひとつを、心を込めて制作しているところです。
その原稿を描くたびに、手が震えるような緊張感を覚えながら、ひと線ひと線に想いを込めています。
だからこそ、制作の過程での心の状態はとても大切です。
静かな場所で深呼吸をしながら、自分の心を整えることから始めます。
心が静まり、自然と手が動き出したとき、ようやく神聖な存在を描く準備が整ったと感じるのです。

エッチング ガラス 観音様 菩薩 衝立

エッチングガラスに刻まれた模様は、目に見える美しさだけでなく、
見る人の心に安らぎや信仰の気持ちを届けるものでもあります。

11面観音

こうして完成した作品が、お寺の納骨堂を訪れる方々にとって、
静けさとやさしさを感じられる空間になることを願っています。
観音様や大仏様は、私たちの不安や迷いを癒し、より良い道へと導いてくれる存在です。
そのお力に、ほんの少しでも寄り添えることが、私にとっての喜びでもあります。

指さし観音

これからも、心を整えながら、一つひとつの作品を丁寧に仕上げていきたいと思います。
皆さまの大切な空間に、やさしい想いをそっと届けられますように。

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松岡順子
専門家

松岡順子(ガラス工芸)

株式会社 クライミング

贈る相手や用途に合わせて、完全オリジナルで制作。世界にひとつだけのガラス作品で、特別な空間を演出します。

松岡順子プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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