住宅ローンの審査対策 「勤続年数が短い」
シングルマザーだからといって審査が厳しくなることはない
住宅業者や一般の人からの問い合わせや相談で「申込者がシングルマザーだけど住宅ローンが取り組めるだろうか?」と聞かれることがあります。
結論から言うと、シングルマザーだからという理由で審査が不利になるということはありません。
どちらかといえばシングルマザーより「一人住まいの独身女性」の方が審査が厳しい傾向があります。
特に間取でいえば1LDKなど専有面積が小さめの住宅購入の場合、最近でも申込んだ銀行2社のうち1社で通らなかったという事例がありました。
理由は「結婚したら融資住宅に住まなくなるのでは?(→融資住宅を賃貸にするのでは?)」と懸念されたものと思われます。
審査において重視されるのは家族状況よりも返済能力
シングルマザーに限らず申込者全体に言えることですが、住宅ローンの審査において重視されるのは返済能力です。
シングルマザーでも雇用形態が正社員であれば特に問題ありません。
しかし子どもがまだ小さい場合は、子どもの行事や体調不良などで勤務時間に影響が出ることもあるでしょうから、正社員として働くことは難しいかもしれません。
ちなみに令和3年の厚生労働省の調査結果によると、シングルマザーの就業形態は正社員が約50%、非正規社員やパート・アルバイトが約40%とのことです。
就業形態が正社員でなければ、これはどの申込者にも言えることですが住宅ローンの審査は厳しくなります。
このようなことから「シングルマザーは住宅ローンの取り組みが難しいのではないか?」とのイメージがあるのかもしれません。
まとめ
先述のように申込者が正社員であれば特に問題なく審査されます。
審査で重視されるのは返済能力なので「年収」「勤続年数」「借入希望金額」「個人信用情報」など審査のポイントに特に問題がなければ、シングルマザーだからという理由で審査が厳しくなることはありません。