小学生のプログラミング教育が育てる“未来を生き抜く力
ICT支援員という仕事を、誤解してほしくない理由

「ICT支援員って、何をしている人なんですか?」
この質問を受けるたびに、
私は少しだけ言葉を選びます。
なぜなら、
ICT支援員という仕事は、
説明しにくく、誤解されやすい仕事だからです。
「いてもいなくても同じ」ではない仕事
ICT支援員は、
授業の前面に立つことはほとんどありません。
黒板の前でもなく、
子どもたちの中心でもない。
教室の端や後ろで、静かに授業を見守っています。
だからこそ、
「何をしているかわかりにくい」
「本当に必要なの?」
そう思われてしまうことがあります。
でも実際には、
何も起きていないこと自体が、仕事の成果だったりします。
トラブルが起きない裏側で
ICTを使った授業では、
トラブルが起きて当然です。
ログインできない
画面が固まる
操作がわからなくなる
それでも授業が止まらずに進んでいるとき、
その裏側では、
事前に設定を確認する
つまずきそうな子を把握しておく
先生の動きを先読みする
そんな準備と判断が積み重なっています。
ICT支援員は、
「起きてから動く人」ではなく、
「起きないように動く人」なのです。
教える人ではなく、支える人
ICT支援員は、
先生の代わりに教える存在ではありません。
むしろ、
先生が安心して授業に集中できるように
子どもが学びから取り残されないように
その環境を整えることが、役割です。
先生の考えを尊重し、
前に出すぎず、後ろに下がりすぎず、
ちょうどいい距離で支える。
この「距離感」こそが、
ICT支援員の一番難しく、
一番大切な部分だと感じています。
専門性は、パソコンだけではありません
ICT支援員に必要なのは、
機械の知識だけではありません。
教育の流れを理解する力
子どもの変化に気づく目
現場の空気を読む感覚
これらがあって初めて、
ICTは「役に立つ道具」になります。
パソコンに詳しいだけでは、
務まらない仕事です。
だからこそ、誤解されたままではいけない
ICT支援員は、
目立たない仕事です。
成果が数値で見えにくく、
評価されにくい仕事でもあります。
それでも私は、
この仕事が学校にとって、
確かに必要な存在だと信じています。
誤解されたまま、
「いなくてもいい仕事」になってしまうのは、
あまりにももったいない。
次回、最終回へ
この連載も、
いよいよ次回が最終回になります。
最後は、
ICT支援員として、これからの学校に伝えたいこと
現場に立ち続けてきた一人として、
今、思っていることをまとめたいと思います。
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