ICT支援員・佐々木の現場日誌|第7回
それでも私が、ICTは必要だと思う理由

ICTが当たり前になった教室には、
課題もあれば、戸惑いもあります。
第7回では、
その「見えにくくなった部分」について書きました。
それでも私は、
ICTはやはり、学校に必要なものだと感じています。
それは流行だからでも、
国の方針だからでもありません。
現場に立ち続けてきた中で、
確かに目にしてきたものがあるからです。
ICTは、学びの「入り口」を広げてくれる
紙と鉛筆だけでは、
なかなか一歩を踏み出せなかった子がいます。
書くことが苦手な子
人前で発表するのが怖い子
自分の考えを言葉にするのに時間がかかる子
そんな子たちが、
ICTを使うことで、ふっと表情を変える瞬間があります。
文字ではなく、図で
声ではなく、画像で
一斉ではなく、自分のペースで
ICTは、学び方の選択肢を増やし、
「学びに入る扉」を広げてくれます。
正解が一つじゃない世界を体験できる
ICTを使った授業では、
同じ課題でも、答えが一つに揃わないことがあります。
表現の仕方も、まとめ方も、考え方も違う。
その違いを、簡単に共有できる。
これは、
「正解を当てる学び」から
「考えを深め合う学び」へと、
子どもたちを自然に導いてくれます。
ICTは、
これからの社会に必要な感覚を、
教室の中で体験させてくれる道具でもあります。
教室を、社会につなげてくれる
ICTがあることで、
教室は学校の中だけに閉じた空間ではなくなります。
過去の資料に触れる
離れた場所の情報を見る
社会の出来事と学習を結びつける
教室の学びが、
「テストのため」ではなく
「社会とつながるもの」だと感じられる。
これは、子どもたちにとって、
とても大きな意味を持っています。
ICTは「使い方次第」だからこそ、人が必要
ICTは万能ではありません。
使い方を誤れば、負担にもなります。
だからこそ必要なのが、
人の判断と、支え合いです。
子どもの様子を見る目
授業の目的を見失わない軸
無理をしないための調整
ICTは、
人が使ってこそ、価値を持ちます。
私は、
ICTと人がうまくかみ合った教室には、
確かな学びの手応えが生まれると信じています。
それでも、前に進むために
課題があるからやめるのではなく、
課題があるからこそ、工夫する。
ICTは、
完璧な答えではありません。
でも、未来につながる可能性を持った道具です。
だから私は、
迷いながらでも、
立ち止まりながらでも、
ICTと向き合い続けたいと思っています。
次回は、
ICT支援員という仕事を、誤解してほしくない理由
について、改めて言葉にしてみます。
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