ICT支援員・佐々木の現場日誌|第4回

佐々木康仁

佐々木康仁

テーマ:教育・ICT教育


ICTが苦手な先生ほど、実は向いている理由

「ICTはちょっと苦手で……」
これは、学校現場で先生方から一番よく聞く言葉かもしれません。

でもICT支援員として日々現場に入っている私は、
いつもこう思っています。

「ICTが苦手な先生ほど、実はICT教育に向いている」
今日はその理由を、現場の実感を交えてお話しします。

■苦手だからこそ、子どもの気持ちがわかる

ICTが得意な人ほど、
「ここは説明しなくても大丈夫だろう」
と無意識に省いてしまうことがあります。

一方で、ICTが苦手な先生は違います。

・どこで迷うか
・どこが分からなくなるか
・どこで不安になるか

それを身をもって知っている。

だからこそ、
子どもたちの「分からない」に寄り添えるのです。

■ICTが苦手=教え方が丁寧

ICTが得意な先生よりも、
苦手意識のある先生の方が、

・説明がゆっくり
・言葉が噛み砕かれている
・何度も確認する

結果として、
子どもたちの理解度が高い
という場面を、私は何度も見てきました。

ICT教育で一番大切なのは、
操作の速さではありません。

「つまずかせないこと」
「取り残さないこと」

これは、苦手な先生ほど自然にできています。

■子どもと一緒に学べる先生は、最強

ICTが苦手な先生の中には、
こんな声もあります。

「子どもに教えてもらうのが恥ずかしくて…」

でも、実はそれこそが最大の強み。

「それ、どうやったの?」
「教えてくれる?」

この一言で、
教室の空気はガラッと変わります。

子どもたちは
「先生に頼られた」
「認められた」
と感じ、目を輝かせます。

一緒に学ぶ姿勢を見せられる先生は、
ICT時代において最強です。

■ICTが得意である必要はない

ここで、はっきりお伝えしたいことがあります。

先生はICTの専門家になる必要はありません。

・使いこなすのは子ども
・導くのが先生
・支えるのがICT支援員

この役割分担でいいのです。

先生にしかできないのは、

・学びの目的を示すこと
・考えさせる問いを投げること
・失敗を価値あるものに変えること

ICTは、そのための道具にすぎません。

■ICT支援員として伝えたいこと

もし今、

・ICTが苦手で自信がない
・周りの先生と比べてしまう
・子どもたちについていけない

そう感じている先生がいたら、
どうか安心してください。

その感覚こそが、子どもに寄り添える証拠です。

私はICT支援員として、
「できない」を責めることはしません。

「一緒にやってみましょう」
それで十分です。

■まとめ

ICTが苦手な先生ほど、

・子どものつまずきに気づける
・教え方が丁寧
・一緒に学ぶ姿勢を持っている

これは、
これからのICT教育において
何よりも大切な資質です。

大丈夫です。
先生はもう、十分向いています。

次回予告|第5回

ICT支援員が本当にやっている仕事、全部話します

意外と知られていないICT支援員の裏側。
現場で何を考え、何をしているのか――
正直にお話しします。

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佐々木康仁
専門家

佐々木康仁(ITコンサルタント)

株式会社CNCコンサルティング

対面と非対面を組み合わせた独自のマーケティング手法、ChatGPTを活用するための基礎的な講習、小学校などでのICT教育支援を事業の柱とする。数々の職業を経験し“現場感覚”でサポートできるのが強み。

佐々木康仁プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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