未来を育むICT教育 ― 全10回の学びをつなぐ総まとめ
ICTが苦手な先生ほど、実は向いている理由
「ICTはちょっと苦手で……」
これは、学校現場で先生方から一番よく聞く言葉かもしれません。
でもICT支援員として日々現場に入っている私は、
いつもこう思っています。
「ICTが苦手な先生ほど、実はICT教育に向いている」
今日はその理由を、現場の実感を交えてお話しします。
■苦手だからこそ、子どもの気持ちがわかる
ICTが得意な人ほど、
「ここは説明しなくても大丈夫だろう」
と無意識に省いてしまうことがあります。
一方で、ICTが苦手な先生は違います。
・どこで迷うか
・どこが分からなくなるか
・どこで不安になるか
それを身をもって知っている。
だからこそ、
子どもたちの「分からない」に寄り添えるのです。
■ICTが苦手=教え方が丁寧
ICTが得意な先生よりも、
苦手意識のある先生の方が、
・説明がゆっくり
・言葉が噛み砕かれている
・何度も確認する
結果として、
子どもたちの理解度が高い
という場面を、私は何度も見てきました。
ICT教育で一番大切なのは、
操作の速さではありません。
「つまずかせないこと」
「取り残さないこと」
これは、苦手な先生ほど自然にできています。
■子どもと一緒に学べる先生は、最強
ICTが苦手な先生の中には、
こんな声もあります。
「子どもに教えてもらうのが恥ずかしくて…」
でも、実はそれこそが最大の強み。
「それ、どうやったの?」
「教えてくれる?」
この一言で、
教室の空気はガラッと変わります。
子どもたちは
「先生に頼られた」
「認められた」
と感じ、目を輝かせます。
一緒に学ぶ姿勢を見せられる先生は、
ICT時代において最強です。
■ICTが得意である必要はない
ここで、はっきりお伝えしたいことがあります。
先生はICTの専門家になる必要はありません。
・使いこなすのは子ども
・導くのが先生
・支えるのがICT支援員
この役割分担でいいのです。
先生にしかできないのは、
・学びの目的を示すこと
・考えさせる問いを投げること
・失敗を価値あるものに変えること
ICTは、そのための道具にすぎません。
■ICT支援員として伝えたいこと
もし今、
・ICTが苦手で自信がない
・周りの先生と比べてしまう
・子どもたちについていけない
そう感じている先生がいたら、
どうか安心してください。
その感覚こそが、子どもに寄り添える証拠です。
私はICT支援員として、
「できない」を責めることはしません。
「一緒にやってみましょう」
それで十分です。
■まとめ
ICTが苦手な先生ほど、
・子どものつまずきに気づける
・教え方が丁寧
・一緒に学ぶ姿勢を持っている
これは、
これからのICT教育において
何よりも大切な資質です。
大丈夫です。
先生はもう、十分向いています。
次回予告|第5回
「ICT支援員が本当にやっている仕事、全部話します」
意外と知られていないICT支援員の裏側。
現場で何を考え、何をしているのか――
正直にお話しします。
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