大学入学前に親子で悩む「指定スペックのパソコン」
現場で見え始めている“異変”と、その原因は生成AIです

※本記事は、
最近相次いで発表されたパソコン価格改定と、
販売現場で実際に起きている動きを受け、緊急性が高いと判断しお届けしています。
最近、
「パソコン、また高くなりませんか?」
という声を、販売現場で頻繁に耳にするようになりました。
結論からお伝えします。
今回のパソコン値上げの本当の原因は「生成AI」です。
そしてこの値上げは、すでに“始まっている”と感じています。
■ 生成AIが引き起こす「半導体の奪い合い」
生成AIは、
私たちが思っている以上に 大量の計算資源 を必要とします。
そのため世界中で
・高性能CPU
・GPU
・メモリー(RAM)
・高速ストレージ(SSD)
の需要が一気に高まりました。
特に、
メモリーとSSDは生成AI用サーバーで大量に消費される部品です。
つまり今、
私たちが使うパソコンと、生成AIが同じ部品を奪い合っている
という状況が起きています。
■ メモリー・SSDの価格高騰が直撃している
パソコンの価格は、
外観よりも「中身の部品価格」に大きく左右されます。
生成AIの拡大によって
・メモリー価格
・SSD価格
が上昇し、
その影響が そのままパソコン本体価格に反映 され始めています。
■ 大手メーカーが正式に値上げを発表
この状況を受けて、
HP
Dell
Lenovo
といった世界的な大手メーカーが、パソコンの値上げを正式にリリースしました。
これは
一時的な調整ではなく、
生成AI時代を前提にした構造的な価格改定だと感じています。
■ 販売現場で実際に起きている「駆け込み購入」

私は昨日まで、家電量販店でパソコン販売の仕事に携わっていました。
そこで、はっきりと感じたことがあります。
お客様がすでに「値上がりする」という情報を知っている
「今のうちに買っておいた方がいいですよね」と相談される
明らかに駆け込み購入と思われるケースが増えている
これは、ネット上の噂話ではありません。
現場で実際に起きている変化です。
■ 他メーカー担当者からも同じ情報が入っている
さらに、
一緒に販売に携わっている 他メーカーのスタッフ からも、
「来年はかなり厳しくなる」
「この価格は長く持たない」
「構成によっては大幅に変わる可能性がある」
といった話を、複数耳にしています。
業界内で見えている共通認識として、
来年のある時点から、30〜50%値上げする可能性が高い
と考えている関係者は、決して少なくありません。
■ 「待てば安くなる」は通用しにくい時代へ
これまでの常識では
「少し待てば価格が下がる」
が当たり前でした。
しかし、生成AIは
・一過性のブームではなく
・今後さらに拡大していく分野
です。
つまり
部品需要が落ち着く要素が見当たらない
ということです。
■ これからパソコンを検討する方へ
特に、次のような方は要注意です。
・お子さんの進学・入学用パソコンを検討中
・仕事用パソコンを来年買い替える予定
・「もう少し様子を見よう」と考えている
焦って買う必要はありません。
ただし、
値上げの背景を知らずに先延ばしにするのは、リスクが高い
という状況に入っています。
■ 生成AI時代のパソコン選びで大切な視点
これからは
「今いくらか」ではなく
「この先も使い続けられるか」
という視点が、より重要になります。
・メモリーは余裕を持つ
・ストレージも将来を見据える
・価格だけで判断しない
生成AI時代だからこそ、
安さ重視の選び方は危険になりつつあります。
■ 最後に
生成AIは、
私たちの生活や仕事を大きく変える一方で、
パソコン価格を押し上げる存在にもなっています。
この変化は、
静かに、しかし確実に進行しています。
「知らなかった」
「もっと早く知っていれば」
そうならないために、
今回は緊急編としてお伝えしました。
■ 実は、私自身もこの情報を受けて動きました
最後に、少し個人的な話をさせてください。
実は私自身、
今回お伝えしているような値上げの情報を、少し前から複数のルートで入手していました。
そのため、
以前から検討していたパソコンについて、
「まだ使えるから」「もう少し先でいいか」と先延ばしにするのではなく、
今の価格で購入する判断をしました。
今回掲載している写真のパソコンが、
そのときに選んだ1台です。
販売の現場に立ち、
メーカー動向や部品価格の話を聞き、
そして実際にお客様の駆け込み購入を目の当たりにした中で、
「これは“様子見”が正解とは限らない局面だ」
そう判断しました。
もちろん、
すべての方が今すぐ買うべき、という話ではありません。
ただ、
値上げの背景を理解したうえで判断することと、
何も知らずに先延ばしにすることは、意味が大きく違います。
このコラムが、
後悔のないパソコン選びを考えるきっかけになれば幸いです。
■ すべてのコラムはこちら
https://mbp-japan.com/fukuoka/cncconsultingpro/service1/



