GIGAスクール時代に作ったScratch作品を振り返る
― Canva俳句が、私自身の感性を揺らした話 ―

先日、ある小学校で行われていた授業を支援する機会がありました。
そこで行われていたのは、Canvaを使った俳句づくりの授業です。
「ICTで俳句?」
正直に言うと、最初は少し意外に感じました。
俳句といえば、紙と鉛筆。
静かに言葉と向き合う、日本らしい学び――
そんなイメージを、私自身が強く持っていたからです。
子どもたちは、迷わず“表現”に入っていった
ところが、授業が始まると印象は一変しました。
子どもたちは、
・背景を選び
・文字の配置を考え
・言葉の余白を調整しながら
とても自然に、俳句の世界に入り込んでいたのです。
操作に迷う様子はほとんどありません。
「どう表現するか」「どんな雰囲気にするか」
そのことに、しっかり時間を使っていました。
このとき、私は気づかされました。
ICTは、表現を邪魔していない
むしろ、表現に集中させている
「自分でも作ってみよう」と思った瞬間
授業を見終えたあと、ふとこんな気持ちが湧いてきました。
「……自分でも、作ってみようかな」
教育支援員としてではなく、
一人の大人として、Canvaで俳句を作ってみることにしました。
完成したのが、こちらの2作品です。
夜帰宅
家の光の
あたたかさ
夏の釣り
つれましたかと
蝉のこえ
背景、文字、余白。
ほんの少し調整するだけで、
言葉の印象が大きく変わることに驚かされました。
そして何より――
「考える時間」が、とても心地よかったのです。
ICTは「効率化」だけの道具ではない
ICT教育というと、
どうしても「効率」「スキル」「将来役立つ」といった言葉が並びがちです。
もちろん、それも大切です。
ですが今回、私自身が体験して感じたのは、
ICTは、人の感性を静かに引き出すこともできる
という事実でした。
子どもたちが夢中になる理由が、
少しだけわかった気がします。
教育支援員として、改めて思うこと
ICTは、
「新しいことをさせるため」のものではありません。
本来の学び――
考える、感じる、表現する――
それを、自然に後押しする存在なのだと思います。
今回の俳句づくりは、
そのことをとても静かに、でも確かに教えてくれました。
子どもたちは、もうそこまで来ている
Canvaで俳句を作る子どもたちを見て、
そして自分でも作ってみて、強く感じました。
子どもたちは、もう一歩先の学びに来ている。
大人が思っている以上に、
ICTを「道具」として使いこなし、
表現の世界を広げています。
私たち大人は、
それを止める存在ではなく、
そっと支える存在でありたい。
そんなことを考えさせられた、
小さくて、豊かなICTの授業風景でした。
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