大学入学前に親子で悩む「指定スペックのパソコン」

佐々木康仁

佐々木康仁

テーマ:パソコン

――家電量販店の現場で見えてきたこと


最近、家電量販店でパソコン売り場に立っていると、
あるはっきりした変化を感じるようになりました。

それは――
大学生のお子様とご両親が一緒に来店されるケースが増えてきたことです。

大学で使うパソコンを見に来ました
そう声をかけられることが、少しずつ多くなってきました。

12月と、2月・3月では空気がまったく違う

今の12月は、まだ情報収集の段階。
「どんなパソコンが必要なのか」
「今買うべきか、もう少し後か」
そんな相談が中心です。

一方で、私が今年の2月・3月にパソコン販売に携わっていたときは、
状況はまったく違いました。

大学入学直前ということもあり、

大学から配布された資料を手に

「この指定スペックのパソコンを買わないといけなくて…」

と、すでに決断を迫られているご家族が多く来店されていました。

「指定スペック」に戸惑う親御さんの本音


店頭でよく聞くのは、こんな声です。

「本当にここまでの性能が必要なんでしょうか?」
「結構高いですよね…」
「4年間ちゃんと使えますか?」

決してケチをしているわけではありません。
判断材料がない中で、高額な買い物をする不安なのです。

現場で感じる「指定スペック」の正体

家電量販店の現場で見ていると、
大学が指定しているスペックは、多くの場合――

「最低限、困らないためのライン」

であることがほとんどです。

ただし、ここで大事なのは、
実際の使い方は学部・授業・本人のスタイルで大きく変わるという点です。

・毎日持ち歩くのか
・学内で使う時間が長いのか
・卒業後も使い続けたいのか

実は、
性能以上に「重さ」「バッテリー」「扱いやすさ」で困る学生さんも少なくありません。

販売の立場ですが、正直にお伝えしたいこと

私は家電量販店でパソコンを販売していますが、
「高いものを売ること」が正解だとは思っていません。

パソコンは、
ただ大学に入るための道具ではなく、
これからの4年間、そしてその先にも寄り添う存在です。

だからこそ、
「指定されているから」だけで決めるのではなく、
親子で一度、使い方を話し合ってから選んでほしいと感じています。

親子で考えてみてほしい3つのこと

購入前に、ぜひ一度話してみてください。

・どこで、どんな場面で使うのか
・毎日持ち歩くのか、自宅中心なのか
・大学卒業後も使う予定があるのか

正解は一つではありません。
でも、この会話があるだけで、
後悔する可能性はぐっと下がります。

おわりに

大学入学は、大きな節目です。
そのタイミングで選ぶパソコンは、
学びだけでなく、これからの生活や働き方にも影響します。

焦らず、流されず、
「自分たちに合った一台」を選ぶこと。

家電量販店の現場に立ちながら、
そんなご家族を、これからも見守っていきたいと思っています。

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佐々木康仁
専門家

佐々木康仁(ITコンサルタント)

株式会社CNCコンサルティング

対面と非対面を組み合わせた独自のマーケティング手法、ChatGPTを活用するための基礎的な講習、小学校などでのICT教育支援を事業の柱とする。数々の職業を経験し“現場感覚”でサポートできるのが強み。

佐々木康仁プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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