第2回:Core Ultra・Ryzen AI・Snapdragon X Elite の違いをわかりやすく解説
――2025年に“後悔しない”Officeの賢い買い方をプロが解説(WPS Office も含む完全版)

家電量販店のパソコン売り場に立っていると、お客様から必ず聞かれる質問があります。
それは――
「Officeって、どれを選べばいいんですか?」
Word、Excel、PowerPoint。
仕事でも学校でも必要なソフトですが、今は種類が多すぎて、誰もが迷ってしまいます。
さらに2024〜2025年には AI(Microsoft Copilot) も登場。
「AIが使えるのはどれ?」「買い切りと何が違うの?」
という声が急増しています。
私はこれまで、
家電量販店でのパソコン販売
ICT教育支援員として学校サポート
中小企業のDX・生成AI導入支援
といった現場で多くの利用者と関わってきましたが、
Office選びの悩みはどの現場でも共通しています。
そこで今回は、
最新情報+AI+互換ソフト(WPS Office)まで含めた「2025年の完全決定版」として、
どこよりもわかりやすく整理しました。
■ 1. なぜ今、Office選びがこんなに難しいのか?
理由は4つあります。
① 種類が増えすぎた
・Office 2024(買い切り)
・Microsoft 365(サブスク)
・Business(法人向け)
・Office for the Web(無料)
・Copilot(無料版/有料版)
・WPS Office(互換Office)
一般の人は混乱して当然です。
② 名前が似ていて違いがわかりづらい
「Microsoft 365」と「Office 2024」はまったく別物ですが、名前が紛らわしい。
③ AI(Copilot)の登場で“使える・使えない”が重要になった
Word・ExcelでAIが使えるかどうかは、作業効率に大きく影響します。
④ 互換ソフト(WPS Office)まで出てきて選択肢がさらに複雑に
「安いからWPSでいい?」という質問も急増。
■ 2. Officeは “6種類” に分類すると一気に理解できる(2025年完全版)
① Office 2024(買い切り版)
一度購入すれば使えるが、新機能は増えずAI非対応。
Word / Excel / PowerPoint / Outlook
買い切り
セキュリティ更新のみ
Copilot 使えない
例えるなら
“現金一括で車を買う”タイプ。
② Microsoft 365(サブスク版)
= 常に最新版 + 1TBクラウド + Copilot対応
Personal(個人)
Family(家族)
特徴は3つ:
1. 常に最新版のOffice
2. OneDrive 1TBで写真・動画保存に強い
3.Copilot for Microsoft 365 が利用できる
作業効率は圧倒的に上がります。
③ Microsoft 365 Copilot(AI)
無料版 / 有料版の違いを完全整理
→Copilot(無料版)
ブラウザでAIと会話
文章生成・要約などの基本機能
Web検索ベース
Officeアプリとは連携不可
→“AIとチャットするだけのライト版”
→Copilot for Microsoft 365(有料AI)
以下のプランで使える本格AI:
Microsoft 365 Personal
Microsoft 365 Family
Microsoft 365 Business Standard / Premium
買い切り版 Office 2024 は対応不可。
できること:
Word → 文章自動生成・校正
Excel → 関数作成・データ分析
PowerPoint → スライド自動生成
Outlook → メール要約・返信案
Teams → 会議記録の自動生成
“作業を代わりにやってくれるAI”
Microsoft 365 Personal は Copilot for Microsoft 365 に対応
追加費用なしで最強AIが使えるため、
家庭ユーザーにも一番コスパが良いプランになります。
④ Microsoft 365 Business(法人)
Exchangeメール
Azure AD(管理)
Teams
Copilot対応(Standard以上)
セキュリティ強化
学校 / 企業で使う“組織向けOffice”。
⑤ Office for the Web(無料版)
Microsoftアカウントがあれば無料。
Word / Excel / PowerPoint(機能制限あり)
OneDrive 5GB
ブラウザで使える
軽作業なら十分だが、仕事には不向き。
⑥ WPS Office(互換Office)
= 価格が安いが注意点も多い
WPS Office は「Microsoft Office に似た機能が安く使えるソフト」。
※WPS Office の良いところ
価格が安い(数千円〜)
Word/Excel/PowerPoint形式に対応(.docx/.xlsx/.pptx)
家庭での軽作業には十分
※WPS Officeの注意点(ここが重要)
・100%互換ではないためレイアウトが崩れることがある
・マクロ・高度な関数が動かない場合がある
・学校提出・会社提出では非推奨
・Microsoft 365 Copilot(AI)には一切対応しない
特に
「就職活動」「会社書類」「学校提出物」
では、WPSで作ったファイルが共有先で崩れる問題がよく起こります。
結論:WPS Office は “軽作業・個人用途ならOK”
しかし
本格利用・仕事・学習・AI活用なら Microsoft 365 一択
になります。
■ 3. 一目でわかる Office / Copilot /WPS の比較表(2025年版)
■ 4. 用途別「あなたに最適なOfficeはこれです」
とりあえずWord・Excelが動けばいい
→Office 2024
PCとスマホ連携、AIも使いたい(最有力)
→ Microsoft 365 Personal
家族でシェアしたい
→Microsoft 365 Family
会社・学校で本格運用
→Business Standard
無料で軽く使えればOK
→Office for the Web
安く済ませたいが、仕事では使わない
→WPS Office
■ 5. 佐々木の結論
Office選びで大切なのは、
「どんな使い方をしたいか」
そして
「AI(Copilot)を使うかどうか」 です。
写真整理、資料作成、メール、データ分析…。
こうした作業を効率化したいなら、
2025年の最適解は
Microsoft 365 Personal(+Copilot)
で間違いありません。
WPS Office は“価格優先の軽作業向け”。
本格的な文書作成・学校提出・ビジネス利用にはおすすめできません。
パソコンは5年使う時代です。
Office選びも 未来の使い方 から逆算して選ぶことが大切です。




